表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/50

23.なぜ会えないッ!?(テオ視点)/どうして…?(???視点)

最近セナが忙しいようで一度も会いに来ない。といっても、私達第三近衛騎士団も慌ただしくしているため時間を割くのは困難であるが。




今も執務室に団員達が揃って書類に悪戦苦闘している。


昼に食べた我が家の料理長の食事もうまかったが、そろそろセナ手作り料理が食べたい。


互いが落ち着いた頃にカレーを作ってもらうか…。


「テオ、妙な噂が流れてるんだが知ってるか?」


隣で書類確認をしていたフィンが手を止めて問いかける。



それに釣られて他の団員達も書類から顔を上げてこちらに注目している。


仕事が嫌になるとこうして雑談に耽ろうとするのがフィンの癖だ。


「仕事中だ。手を動かせ。」

「セナ嬢なんだけどさー」

「セナがどうした。」

「食いつき早ッ!なんかさ、修道院に行くか出家するって聞いたんだけど本人から何か聞いてない?」

「聞いてない。」


そんな話は彼女から聞いていない。何かあれば相談してくれることだろう。




しかしフィンはそんな甘い考えをしていなかった。


だってセナからテオのやらかしの数々を聞かされているのだから、「相談しても事態を悪化させそう」と予想されるのも当然だと思っている。


そして嫌な予感がしているフィンは再度問いかける。


「…髪が短いのを見たって人が結構いるんだけど、最近会った?」

「会ってないが。何かあれば頼られるはずだ。」

「…本気でそう思ってんの?」


私と彼女のことなど殆ど知りもしないフィンがなぜあたかも理解者面をする?



しかし、フィンは本心を曝け出す。

それが友人にとっての最適解であると半ば確信していた。


「…何が言いたい。」

「今まで頼られたことなんかないだろ?なのに何を根拠に言ってんだ」

「恋人なのだから当然ではないか。」


私の言葉に執務室が一気にざわついた。


今まで彼女との仲を公言することはしなかったが、フィンの言い様につい口が滑ってしまった。

しかしこれも良い機会なのではないかと思えてきた。


多少強引ではあったが、将来の約束を交わしたのだ。このまま完全に外堀を埋めてしまうのも悪くない。


「そこまで言うなら事実をその眼で確認して証明したらどうだ?」

「…行ってくる。」






早速第八魔法省執務室に赴き、呼び出す。

すると出てきたのは、先日食堂でセナと昼食を摂っていた者だった。


「すまないがセナはいるか。」

「!…テオドール騎士団長様、申し訳ございませんがセナは席を外しております。代わりに私がご用件をお伺い致します」


忙しいと手紙での知らせが届いていたから仕方ないのだが、今すぐ本人に確認したい。


「…待たせてもらうことは可能か。」

「お時間がどれ程掛かるか分かりかねますので、ご遠慮下さい」

「いくら掛かってもいいが。」

「…お話し中失礼致します。第八魔法省省長をしております、サム・シームと申します。大変申し訳ございませんが、セナが本日ここへ戻ってくることはございません。」


そのような事があるだろうか。

騎士団では報告を入れてから帰宅するのが規則なのだが、魔法省にはないのか?


「…そうか。では明日はどうだ。」

「明日もここにはおりません」

「ではどこにいる。」

「私も存じ上げておりません」


その発言の不可解さに苛立ちが募る。



セナが自身の職場に毎日いないなどおかしいだろう。

そしてそれを上司である省長が把握していないなどありえない。


つまりこれは私達を会わせないように策を講じているということだ。



しかしここでしつこく問い質したところで自身の品位を下げるだけだろう。


「承知した。スケジュールを確認でき次第報告するように」

「かしこまりました」



どうして会えない?


貴方との将来を望み、性急に事を運んだのが原因であろうか…?

それとも本当に何かに巻き込まれているのか?




…何もないのだろう?セナ。








どうしてテオドール様はあんな野暮ったい男女(おとこおんな)を気に掛けるのですか…?


美しい髪も、整った容姿も、由緒正しき家柄も、公爵家に相応しい教養も、貴族令嬢としての誇りも。

何もかも、私の方が優れているではありませんか。



それなのにどうして…?




いいえ、きっとテオドール様は脅されているのですわ。そうに違いなくってよ。


私が代わりに排除して差し上げなくては。




今度こそ、確実に。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

この令嬢が過激派キャラクターで差別的な思考回路を表現しています。

不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません。


「面白いなぁ!」

「続きが気になる!」

「早く投稿を!」


と思ったら!



広告下にある☆☆☆☆☆から、作品の評価をお願いしますm(_ _)m


めちゃくちゃ面白かったら★★★★★

つまらなかったら★☆☆☆☆


正直なお気持ちで良いので是非!!


でも、

★★★★★にして頂けるとめっちゃ創作意欲が湧きます(*´ω`*)


ブックマークやいいね、感想も頂けるとすごく嬉しいです!今後の励みになります!



↓是非、広告下からお願いします(人•͈ᴗ•͈)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ