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森林の中の異変

 薬草キャンペーンに騙された俺は、気を落としながらも冒険者としての経験と実績を積む為、めげずに薬草採取の森にいた。


「ダーリン! またまた薬草ゲットですのー!

 これで今日は15枚目。

 わたしは薬草採取の神になれるかもしれませんわ~」


「う、うん……。そうかあ、凄いねえ……(薬草採取の神って何なの?)」


 遠くに見える女神に答えつつ、さっき見せてもらった限りではほとんどが薬草じゃなくてただの枯れかけの草であったのを思い出す。


「ふう。(ため息)

 しょうがないから後で鑑定前に俺が採取した本物とすり替えといてやるか(トホホ)」


 呟きと共に、ふと疑問が頭をよぎった。


「あれ? 女神と凄く距離が離れてるのに何でこんなに話し声がハッキリと聞こえるんだ?」


 顔を上げて改めて周りの様子を伺う。

 そこは、静かに広がる森の中だった。

 いや、耳に聞こえるものが全くないと言ったほうがいいだろう。

 いつもなら聞こえてきて当たり前である野生の鳥のさえずりも風に擦れる葉っぱの音もない。


「何かが、おかしい……。これでは、まるで時間が止まったようではないか?」


 俺は、この異様な空間の中、不思議に思いながら何気なく上に見える空を見上げた。


「なっ?! なんじゃあこりゃ?!!!」


 空一面に浮いていたのは、想像を絶する大きさの赤く光を放つ魔法陣だった。




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