へロー・ワールド
へローワークの建物の中はちょうどラノベ中盤で出てくる冒険者ギルドのような造り。
手前には、長椅子とテーブルが並び、奥の方には銀行のようなカウンターがいくつか並んでいる。
ここには、人も人じゃないものも、ごちゃ混ぜに集まっているようだ。
俺と女神は、今日が初めてということで会議室のようなひとつの部屋に案内された。
「ハハッ!(笑)
改めまして、『ようこそ! ヘローワーク・ワールドへ!!!』」
黒いネズミの着ぐるみは、ポーズを決めてどこかのテーマパークのように歓迎してくれた。
「うわっ! 今度はヘローワークに勝手にワールドなんて単語を付けちゃたよ。
このネズミ、本当に大丈夫か?」
「ハハッ!(笑)
じゃあ早速だけど、この魔法のカードに、『氏名』、『職業』、『中学3年生の時の出席番号』を書いてね」
「何じゃ、そりゃ?! 『中学3年生の時の出席番号』って何でそこだけピンポイントなんだよっ!!!
そんなの、とうの昔に忘れたよっ!!!」
「あら、ダーリン。そんな事も忘れちゃったんですか?
わたしは全学年、覚えてますよ。
だいたい、1番か2番です」
「ああ、そうだろうね。アクエリアスだから。
名前の最初に『あ』がつく人は大体そうなるよね。
それよりも、神々が通う中学校が存在した事実に俺は、驚きを隠せないよっ!!!」
「ハハッ!(笑)
もし、出席番号が分からなければ、この世で一番いなくなって欲しい人の名前でも良いよ」
「やめろ――――っ!!! 物騒過ぎるわっ!!!
出席番号といなくなって欲しい人って全然、関係ないじゃんかっ!!!
って、コラ――――!!! 女神っっ!!!
そこの欄に、『オリビア』って書くんじゃないっ!!!
お前は出席番号わかるんだから、それで良いんだよっ!!!
どんだけWヒロインに怨み持ってるんだっ!!!」
「ハハッ!(笑)
じゃあ大体、出来たみたいだからもう回収するよ!」
俺は、早々に魔法のカードを黒いネズミに取られてしまった。
「俺、何も書けてないんだけど?」
「ハハッ!(笑)
魔法のカードだから大丈夫さ。あとで作者がいくらでも設定を変えれるからね!」
「やめて――――っ!!!」




