最後の巨人
その後、俺達三人はザンギエフに馬車を一台用意させ、食糧と水を積んでから壁の国を出た。
一番近い隣国まで、馬車の速さで四日はかかるそうだ。
えっ?! 巨人はどうしたかって?
それに関しては、俺達三人が御馳走をたらふく食ったあと、もう一度ザンギエフに説明させたのだが、俺にはよくわからなかった。
他の二人も同意見で、俺達三人を殺しに来たこの国をさっさと出て、次の国に行ってしまおうという結論に達した。
名誉の為に言うが、決して作者が、巨人ネタに飽きたからではない。
大事なことなのでもう一度言うが、決して作者が面倒くさくなったからではないのだ。
ただ、この話の落ちに巨人ジャ〇アンツvs阪神タ〇ガースにするつもりだったけど、どう繋げるか自分自身でわけ分からなくなって迷走してしまっただけなのだ。
それに、巨人の話だったら漫画とアニメで究極に面白いのがあるじゃない?
巨人がどうなったか知りたい読者は、どうかそちらを読んでくらはい。絶対にそっちの方が面白いってばよ。(ラーメン)
そんなこんなで今、俺達は馬一頭のぼろ屋根付き馬車に乗って、次の国に向かっている最中だ。
馬の扱いは女神とオリビアが出来るので、二人で交互に休憩しつつ馬車を操る。
俺は、馬なんて初めてだからと荷台で休もうとしたら二人にぶん殴られた。
どうやら車の運転で助手席で友達が寝てしまうのが許せないタイプらしい。
俺は、仕方なしに休み無く、手綱を握る二人の内どちらかの隣に座っていた。
今は、壁の国を出て丁度、一日が経とうとしており、手綱を握っているのはオリビアである。
俺は、暇つぶしにオリビアに質問してみた。
「あのさあ、あんたに一つ聞きたいんだけど……。何でさっきの国で着る物を調達しなかったの?」
すると、手拭い一枚で半裸を隠すオリビアは、突然こちらに顔を向けた。そして、さも驚いた表情で顔を真っ赤にして答えた。
「わっ、忘れてたっ!!!」




