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スマホ再び
「うんうん、まあ良いだろう。
ヘイ、悪魔。例の物をあの子猫ちゃんに」
俺はパチンと指で音を鳴らし、オリビアを指さした。
「悪魔じゃないです。女神です」
女神がそう言うと、オリビアの胸の前に緑色の光が溢れて、それが消えると同時に長方形の物体が浮いていた。
それは、俺が前にガチャした時と同じスマホだった。
「こ、これは……、エックスぺリア。
なんで、こんな物がここにあるんだ?」
恐る恐る、それを手にするオリビア。
その映し出される画面を見るとこう言った。
「ガチャって、まさか課金ガチャなんか―――――――い?!」
続いて、俺もこう言った。
「異世界なのに知っとるんか―――――――い?!」




