チョコミントが好きという話
チョコミントが好きです。特にアイスが大好きです。
誓って言いますがマイナー気取っている訳ではありません。「チョコミントが好きな変わってる自分が好きなんでしょー」みたいなことを言われたりもしますがそんなつもりは毛頭ありません、純粋にチョコミントが好きなんです。
なのにこんな謂れもない中傷に近い言葉を投げかけられる機会があるのはどうしてもミント感を敬遠する人が多いからですよね。でもチョコミントどうこうで話題になっている時点でチョコミント好きが相当数いることの証明でもありますから、いったいどちらが真のマイナーであるかは分からない……いえ、嘘です。どう考えても統計を取れば苦手派が多数側になると思います。だって私の傍にチョコミント好きがいませんもん。たった一人孤独のチョコミン党です。
ただし好き派と苦手派にそこまで圧倒的大差があるとは思えません。自分の例だけをサンプリングするなら超少数派もいいとこですがこれは世に散見される局所的偏りの一例だと考えられますので、もっと大人数で数えたら少なくとも4:6くらいで僅差の派閥分けになるんじゃないでしょうか。こう考える根拠はそうじゃないとチョコミント味の商品がこうも続々でてくることの説明がつかないからです。ごく一部のチョコミントジャンキーが一人当たりの消費量にものすごい数字を叩き出しているとかでなければチョコミント味の商品はそれなりの人々にウケており、安定した売り上げを出しているのでしょうから、つまりは好き派は言うほどマイナーじゃないってことですね。
これで私がサブカル気取りの口だけチョコミント好きじゃないってことは確定的に明らかだと思います(しつこい)。
そもそも苦手派が苦手派たる理由ってどう考えても歯磨き粉の影響ですよね。知人に聞いても答えはほぼそれです。中には歯磨き粉関係なくミントの風味が苦手だという人もいましたが、本当の意味でチョコミントを嫌っているのはこういう人であって、歯磨き粉を理由にする人は刷り込みによる苦手意識のせいでまずチョコミントをきちんと味わえていないのだと思います。
そりゃあそうもなるでしょう、歯磨き粉はミント風味が鉄板ですから。幼い頃からずっと口の中をミントの味で洗ってきたんです。そしてそれを最後には吐き出してきたんです。つまり口に含みはしても飲み込むものではないと意識に根付いてしまうのも当然というもので、チョコミント味の飲食物に忌避感を覚えるのは避けられないことだと言えます。となると前提が逆というか、ミント味=食べたくない、ではなくて食べる物ではない=ミント味という強烈な反射がインプットされてしまったが故の悲劇なのではないか……まあ別にチョコミント苦手派の人にとっては悲劇でもなんでもないのでしょうが。身近に同志のいない私にとっての悲劇ですねこれは。
では同じようにミント味は歯磨きの味の刷り込まれているはずなのにチョコミント好き派が現れるのかと言えば、それは刷り込みに抗えるかどうかで決まると思います。要は幼い時分から培った経験則に真っ向から歯向かえるか、あるいはそんなこと露ほども気にせずパクパク食べられてしまうかという言うなれば少し変人気質な人たちがチョコミン党の正体でしょう。こんな言い方だとやっぱり変人気取りがしたいだけだろてめーと詰られそうですが前述した通りそのような意図は一切ございません。私はあくまでチョコミントを愛する者でございます。
何もチョコミントを臆せず食べられるから凄い、なんて言いたい訳じゃないんです。というかミント即ち歯磨き粉と覚えたからには覚えた通りにミントを食べないほうが人としては常識的というか、優れていると思います。学習しているってことですからね。反対にチョコミン党員はあまり学習能力がない……? いえこれは決めつけが過ぎますね。確かに重度のミント好きはその香りに頭をやられてしまっているという俗説を耳にすることはありますが真相は定かではありませんので。
考えてみれば香草系って全般的に好き嫌いが分かれるものでもありますよね。例えばパクチーなんかも好きな人と嫌いな人で反応が両極端じゃないですか。だからひょっとしたら歯磨き粉云々などとは全く関係なしにミントに賛否沸き起こるのは当然のことなのかもしれません。ちなみに私はパクチーも好きです。……やっぱり草系の代物に抵抗あるかないかってだけのことなんだろうか……?
ここまで書いて私が何を言いたいのかというと、タイトルの通りそのままです。チョコミントが好きだというお話ですので特別何を論じたいって訳でもなければ声高に訴えたい訳でもありません。この文章の100%は妄想で成り立っています。
ただ最近チョコミント味のアイスが続々出てくる季節になって私の中のチョコミント熱に火が付き、居てもたってもいられずこうやって駄文を書き連ねている所存です。……ここまで目を通していただきありがとうございました。
余談ですがチョコミン党の中でもミント派とチョコ派という派閥があると私は睨んでいます。それは何故かと言うと、チョコミント味の商品に一定数やたらとミント風味ばかりが強いものが混じっているから。私はチョコとミントのハーモニーを大切しているのでそのバランス感覚に優れたもの――あくまで私基準ですが――を好みます。しかし中にはミントオブザミントミントミントみたいな強烈なまでのミント推しをしているものもあったりして、そういった商品は私にとってあえなくハズレ扱いとなりますが人によっては「これこれ、これがいいんだよ! これぐらいミントミントしてなきゃミント食べる意味ないよね!」ってな感じで大満足する方もいらっしゃるのでしょう。だからそういった味わいのものも生まれる、と。同じチョコミント好き同士でもこの点はきっと一生分かり合えないポイントになるでしょう。
好き派苦手派を通り越してもチョコ派ミント派でも浅からぬ溝がある……つくづくチョコミントって業が深い味だなと思います。
あとミント味が超強い商品ってえてしてアイスに多かったりするんですよねえ……私の好きなアイスに!
チョコとミントの割合を見抜けるチョコミント眼が欲しいところです、切実に。
よければ投稿している別作品も読んでいただけたら嬉しいです。
『怪物少女、邁進す 〜魔法のある世界で腕力最強無双〜』
この下にリンク貼ってますのでそちらからどうぞ!