プロローグ
2作目です!
屋根下に雨の中に泣いている、女の子がいた。僕と同い年ぐらいの女の子で黒髪で目が赤い。雨に打たれたのか服が濡れ髪から水滴が滴る。僕はその時は病んでいた。父さん、母さんが何者かに殺されたのが原因だ。その際に父方の叔父、叔母と引き取られて一緒に暮らしている。自殺も何回か考えたが叔父、叔母等に迷惑をかけたくなかったのでしなかった。僕はその女の子が気になり声をかける。
「大丈夫?」
「寒いよ。」
「親はどうしたの?はぐれたの?」
「遠くに行っちゃたの。」
「仕事とかで?」
「ううん。天国に行っちゃたの。」
それは驚きと僕と同じなんだと思いなんとかしたいと思った。
「どこからきたの?戻るところあるの?」
「施設があるけど戻りたくない。」
「なんで戻りたくないの?」
「とにかく戻りたくない。」
「わかった。じゃあ僕の家にくるかい?」
「いいの?」
「1人でいるのは寂しいのはわかるから。」
「ありがとう。私はセラよろしくです。」
「僕は聖夜だよ。」
「うん。聖夜ありがとう。」
「ううん。じゃあ、セラ行こうか。」
そして色々あり、高校2年になった。
「……いや……い…や。」
その声で意識を徐々に覚醒していく。僕はゆっくりと目を開ける。
「聖夜、聖夜って朝だよ!」
そこにはあの時より大人びた黒髪の赤い目の女の子が目の前にいた。