表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

プロローグ わからない・・・

 幼いころの記憶

『気にすることなんて何もないさ』

 いつもいじめられて帰って来る俺に、義父さんはそう言った

『お前は弱くなんてない、もっと気持ちを強く持ちなさい!』

 泣きじゃくる俺の髪の毛を、その大きな手でかきむしりながら、力強く、やさしく微笑んで俺にいつもそう言ってくれた

 

 幼いころの記憶

『テメー!なめた態度とってんじゃねぇぞ!?』

 私の臆病な態度にしびれを切らしたパパは、理不尽に私に蹴りを入れた

『やめてください!』

 蹴られた私を抱きかかえ、あざができた場所をママはいつもやさしくさすってくれた


 幼いころの記憶

『こっちだよミーナ』

 父上はいつも俺を見ていなかった、妹のミーナにばかり愛を注ぎ込む

『にぃにぃも、一緒に遊びましょ!』

 ただミーナは違った、父上が俺に向けてくれなかった分も、愛情を注いでくれた

 不機嫌な父上に気づかずに


 幼いころの記憶

『いい!今日から私のことをお姉ちゃんって呼びなさい!』

 3つ上の幼馴染は、無い胸を張って僕に言った

『ほら、いい子いい子してあげるから』

 なれない手つきで、乱暴に僕の頭を撫でまわした


 幼いころの・・・・


 幼いころの・・・・

 

 幼いこ・・・・


 幼い・・・・


 おさ・・・・


 ・・・・・・・・・・・・・・。





『僕は?俺は?私は?一体・・・・・』




                     『誰?』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ