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「……もしかして王子様かしら?」
エリザベッタがドアを開けると、そこには小さなカエルが一匹。
「まあ、カエルさんだったの」
少しだけ残念そうに呟いたその時、カエルの近くでキラキラと輝く王冠に彼女は気付きました。
手に取ってみると、それは間違いなく王子様のモノで。
「……」
カエルと王子様。
エリザベッタは小さい頃に読んだ絵本を思い出しました。
そっと手のひらにカエルを乗せて、そっと持ち上げて、そっと頬にキスをしました。
カエルは嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ね、暴れて暴れて、彼女の手のひらから勢い良く飛び降りました。
器用に王冠を掴んで、王子様カエルは茂みの中に。
「あっ、待って!」
突然の事にエリザベッタはびっくりしましたが、これで彼は人間に戻ってくれる筈、と胸をなで下ろしました。




