理不尽
もうすぐ搭乗時間
あれ、さっき送信したハズのメッセージ、送れてないな、、
杭州空港から深圳空港まで2-3時間のフライト、到着してから送りなおそう
やはりだめ、、
おや、メッセージだ
「国家反逆の疑いで、あなたのスマホはロックされました」
「解除にはほかの人から、無関係である旨、当局に連絡してください」
一人で出張中だし、中国語できないし、、困ったな
出張先で対応してもらえるかな、、
ここからは広州行きの高速鉄道で移動、目的地は東莞 実質30分程度の乗車だ
周りは当然中国人、目の前の若い軍人が声をかけてきた、、
「ワタシ、チュウゴクゴ、ワカラナイ」たどたどしい中国語で答える
今度は、英語で話しかけてきた、、、「No,No~」
すると、スマホの翻訳アプリを見せてきた
「あなたは日本人ですか?」
まいったな~「はい、技術者だ」
「あなたは、天安門事件を知っていますか?」
え!、中国じゃあ話題にしては いけないお話し。。「知らない」
「あなたは、南京事件を知っていますか?」
これ、避けなきゃいけない話題だ、、 「知らない」
「なぜ知らない?」
「私は歴史を学んでいない」
冷や汗をかきながらの受け答え
「あなたはスパイですか」
「No!」なんだかマズイ。
軍人は誰かと電話した後、席を外した
「あなたは、ここにいてください」
どうする?、このままここにいるか? それとも、、
私は、スーツケースを引きずりながら列車の中を移動した
少しでも遠くに、、、
振りむいた、
軍人の姿は無い、、
さらに移動、
東莞駅まで、あと少しのはず、、
、、、さらに移動、、
デッキで、スーツケースを盾にしてにうずくまった、
来ないでくれ! 東莞駅はまだか、、
ほんの10分ほどのはずが、数時間にも感じる
スマホもロックされて使えない、これって、、
東莞駅に到着して、転げるように列車を降りた
振り向くと、ドアの中の軍人と目が合った、
早くドアを閉めてくれ、、、
※読者の皆様はこのお話を創作だと思うかもしれませんが、これは私が体験した実話です




