第六話 「五つ星ホテル」
10月6日にランキングに再びのりました!ありがとうございます。
ついにフランスに着いたわ。
ここはフランスにある我が六本家専用の飛行場なの。だから、並ぶことなく、スピーディーに飛行場の外に出ることができる。
貸し切りにした五つ星ホテルまではここからリムジンで約10分。渋滞を避けるために、道路は事前にフランス政府に封鎖してもらっている。これが、世界の経済界を操る六本家のパワーよ。
私たちが最高級リムジンでホテルまで向かっている途中たかし君が、
「あっ!忘れてた!数学の宿題があるんだ!」
と言い出した。
私たちは
「まぁまぁ。もうフランスだし…」
と言ってなだめようとしたが、たかし君は
「やばいやばいやばい。太田先生に殺される…」
と絶望のまなざしを私に向けてきたの。
太田先生は、私の通っている西下北沢学園で一番厳しいと言われている数学教師で、あの人の出す問題は、大半が未解決問題で、それ以外の問題もイギリスのオックスフォード大学の生徒ですら、1日かけて計算するような問題であり、そんな超難問を平気で1時間のテストで何個も出してくるような化け物だわ。
この偏差値99の私でも太田先生のテストでは、100点は取ったことがない。
そんなまなざしを見た私はすぐに日本の自宅のメイドに‘‘自衛隊の最先端戦闘機をチャーターして送ってきて‘‘と電話をした。
きっと、六本家のパワーがあれば送られてくるだろう。
そして、私がそのことをたかし君に伝えると、安心して胸をなでおろした。
そんなことをしていると、リムジンがホテルに着いた。
私が降りると、ドアマンをはじめホテルの全従業員が
「六本様よろしくお願いいたします!」
と私に挨拶をした。
このホテルの従業員は、全員世界で主に使われている約20種類の言語を母国語のように言えるように訓練されている。
私たちがリムジンから降り、ホテルに入ると、そこには宮殿のようなきらびやかな空間が広がっていた。20階まで吹き抜けの空間にはこの世の全てが詰まっているかのようだった。
手すりや柵などの金属製品はすべて金でおおわれており、視線のいたるところが金で輝いていた。
みんなは驚きのあまり開いた口がふさがらないでいると、ホテルのオーナーが
「よくぞまぁ。ここまでの長旅ご苦労様です。六本様。ぜひ、皆様を最高級スイートルームへご案内いたします」
と言われ、私たちは最上階丸ごと使われているスイートルームに案内された。
部屋の中は広く、超高級な12K150インチテレビが置いてある。オーナーに
「このスイートルームにある全ての家具が、最高級の職人が手作りした製品であり、お客様が変わるごとにすべての家具などを新しく仕入れているため、すべての家具を皆様に差し上げます」
と言われ、私以外のみんなの目の色が変わった。
「また、このスイートルームはこの部屋のほかに3つのバスルームと5つのトイレと15つの寝室があり、もちろんすべて防音ですので、ご安心を」
と言われ、オーナーは出ていった。
「ねぇ。まずはみんなどこで寝るか決めない?せっかくだし、2人で一部屋にしない?」
と私が提案すると
「いいね!なら私はあおいと~」
とももかが賛成した。
他の14人も2人組になっては部屋を決め、それぞれの部屋に入った。
部屋に入ると
「ねぇあおい。防音だってさぁ~。せっかくだしもうここでなりと君とやっちゃったら~」
「さすがに…。けど、今よりかは進展はしたいな」
とももかに言った。
「絶対いけるとおもうよ!私応援してるし!」
と言われ、私たちは荷物を整理をした。
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