第四話 「なりと君」
はぁはぁ。なりと君…♡。なりと君…♡。
と私は暗い自室のベッドの上で私の下着の中いじっている。
私は先週なりと君とその妹さんと一緒にデパートでデート?してから私は変わってしまった。
学校で目が合うたび、私の体がぎゅっと熱くなる。
(なりと君…♡。なりと君…♡)
と私がしていると。
「あおい様ー朝でございますよー」
とメイドの声が聞こえた。
私は我に返るとシーツが濡れて蒸れた部屋があった。
(はぁ。私なんで変わっちゃったんだろ…)
と私は急いで部屋を換気して料理の用意されているダイニングに行くとそこにはお父様とお母様がいた。
「やぁ。あおい元気にしていたか?」
「うん。元気よ」
「そうか。それはよかった。俺たちはあと、3時間ほどでアメリカ行きのプライベートジェットに乗らないといけないが、会えてよかったよ」
と会話を交わしていると、メイドに
「あおいさま。あと10分で出発の予定ですのでお早めにご準備をお願いいたします」
と言われ聞き
「わかったわ」
と私は急いで準備をし、朝食を食べそのままリムジンに乗った。
「あおい様。最近起きるのが遅いようですが、体調は大丈夫ですか?」
「ええ。大丈夫よ」
(はぁ。最近毎日なりと君のせいでまったく寝れないわ)
学校に着くと、私はリムジンを降り颯爽と校舎に向かって歩いて行った。
「おはようございます」
と私が言うだけで、男子構わずいちころよ。
と私昔の私は思っていたが、今の私は、なりと君だけが私の全てになってしまった。
(はぁ。なりと君…♡なりと君…♡)
私は人生で初めて恋をした。超可愛い完璧なスーパー美少女である、私でさえも負けてしまう男がいたなんて…。
初めのうちは悔しくて、倒すために頑張っていたけれど、先週なりと君の境遇を知って変わったわ。
私はしょせんお金の力で才能を付けたのに過ぎないと。私は生まれたころから超有名なノーベル賞を取った学者やオリンピック金メダリストなどの世界トップクラス天才たちに私はすべてを教えてもらっていた。
それに比べて、彼の家は貧しいと言っていたわ。きっと偏差値99あるこの西下北沢学園に入るのにとてつもない努力をしていたに違いないわ。それに、私立であるこの学園の学費なんて払えるわけないから、奨学金を受けているにきまっている。
そんな彼を見ているうちに私は彼に敵意ではなく、恋愛感情が芽生えてしまった。
けれど、私は今まで、恋愛をしたことがない。超可愛い完璧なスーパー美少女であるに釣り合う男なんていないと思っていたの。
しかし、なりと君は違う!この私を超える才能を持っており、将来は有望。私の将来の夫として完璧よ。
もし、結婚出来たら、一瞬で彼の奨学金を返してあげて、将来は子供を何人ももうけて…
と考え、教室に入るとすでになりと君がおり、ほかの男子と話をしていた。
「おっ。あおいさんおはよう」
と言われ私は緊張で
「お…おはよう」
としか話せなかった…。
(やっぱり私って駄目だ…)
緊張して体が動かず言葉も出ない。
「あおい~ちょっとこっち来て」
と親友のももかに言われやっと体が動いた。私がももかのところまで行くと、
「ねぇ。あおい。なりと君のことが好きでしょ」
と言われると私は顔を赤く染め
「えっ…//」
とふさぎ込んでしまった。
「やっぱり。あおいはすぐ顔に出るんだから~。怪しいと思っていたんだよ。最近ずっとなりと君のほうばっかり見ているし」
「ばれてたの…//」
「当たり前じゃん親友だよ。あおいならいけるから頑張って!」
と私の背中を押されたような気がした。
「ありがと!さすがビッチで有名なももかだね!」
「当たり前でしょ!!恋愛経験豊富なももか様がなんでも教えてやるわよ~」
と言われ二人で笑った。
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