第二話 「プール」
ありがとうございます。おかげさまで、8月31日と9月1日の日間ランキングに入ることができました!!私の作品初のことで非常にうれしかったです!!今後もぜひよろしくお願いいたします。
はぁ。この超可愛い完璧なスーパー美少女である私が転校したばかりの男に負けるなんてありえないわ。このままじゃ私の立場はなくなってしまうわ。どうにかしてあいつを倒さないと…
と考えながら私が教室に入ると、
「なりと君~♡」
と話している親友ももかの姿があった。ももかは私の存在に気が付くと
「おはよう!あおい!」
と声をかけてくれた。
私が席についてカバンを下ろしていると、ももかはずっとなりとのほうを見ていた。
(このままじゃ親友までもとられてしまう…)
私は、なりとを本気で倒すことを決意した。
やっぱり男の子を倒すには変態に仕立て上げちゃえばいいのよね!もし、なりとが変態になればきっと学校中の女子に嫌われるにきまっているわ。それに、今日はプールの授業がある!これであいつを変態にしてやるわ。
プールの着替えの時間になった。
ふん。この私を倒すなんて100年早いのよ!!なりと!
うちの学校はプールから男子更衣室が一番遠くにあるから、必ず女子更衣室の前を通るようになっている。だから、作戦は水着に着替え終わったなりとを隠れていた私が後ろから女子更衣室の扉に向かって押す。そうすれば、扉を壊して女子更衣室に入ってきた変態の完成よ!!
これなら必ずなりとを変態に仕立て上げられるわ。
私は速攻で水着に着替えて女子更衣室の前の段ボールの山に隠れた。
(これであいつもおしまいよ)
と私が待っていると私の視界を妨げる一人の男が立っていた。それはクラス一の変態で知られている中村ようすけだった。
彼は女子が着替え終わって扉が少し開く瞬間を待って扉の前で待機している。
(なんてやつなの…)
と私が引いていると奥の男子更衣室からぞろぞろと男子が出てきた。
「おいおいようすけ、だれが見たいんだ?」
「やっぱり六本さんでしょ。あの人の体はきっと美しいですよドゥフフww」
と言う会話が聞こえてきた。
(この超可愛い完璧なスーパー美少女である私の裸を見たいなんて数億年早いわ。こんど生徒会の議題に上げてやる)
すると、目的のなりとが現れた
「なりと~先行くぜ」
「わかった」
と言って水泳帽をかぶるためにゆっくり歩くようになった。
(よっし。これで狙える)
となりとが女子更衣室の前を通り過ぎようとした次の瞬間私はなりとを強く押したすると、私が押したと同時に女子更衣室の扉が開き親友のももかが出てきた。
なりとはそのまま女子更衣室に入るかと思いきや
「えっ!?やばいじゃん」
といいももかを背中で守るような体制になった。
「ええっ!?なりと君何してるの?」
なりとの端から顔を出すと前にいたのは変態のようすけだった。
「くっそー!」
と言ってようすけは走り出してしまった。
「えっ?なりとくん。私たちを守るために…」
「まぁそんな感じかな」
と言ってなりとは颯爽とプールに向かっていった。すると、私に気が付いたももかが
「あっあおいじゃん!聞いてよさっきなりと君が私を守ってくれたんだよ!!」
と私にしゃべりかけてきた。
他の更衣室にいた女子も
(なんでそんなことになるのよ…。まぁいいわ次があるもの)
ならば、なりとをプールに落としてダサい思いさせてやるわ。
私はプールに向かって歩き出した。
まぁこの超可愛い完璧なスーパー美少女である私はプールも大の得意よ。中学生のころなんて関東大会で一位だったんだから!!
それにプールの時間は一番私に注目が集まると言っても過言ではないわ。圧倒的なスタイルの私を前にして男女ともに私から目が離せなくなるの。
私がプールサイドに着くと体育の中垣先生が
「おーい集まれ」
と言い私たちはプールサイドに集まり、授業の説明を受けていると、となりでももかが
「いいな~あおいはおっぱいおっきくてマジでうらやましいよぉ~」
と言いながら私のおっぱいをツンツンと触ってきた
「もぉ~ももかやめてよぉ~//」
と声を出すと
「そこ!!うるさいぞ!!」
と先生に怒られてしまった。
説明が終わり、プールに入る時間になった。
それに運のいいことに私の番の隣のレーンがなりとだった。
「俺プール得意なんだ!こんなの余裕だぜ!!」
と、なりとが言っているのが聞こえたがこの私が圧倒的なスピードで1位になってやるわ。
「いけ!」
の先生の合図で私はプールの壁を蹴りクロールを始めた。
(こんなの朝飯前よ。これで私が一位に)
と思っていると急に足に激痛が走った。
(やばいつっちゃった)
私は急なことで口を開けてしまった。その瞬間口や鼻に大量の水が入り溺れてしまった。
「せっ先生!あおいがおぼれています!!」
とプールサイドで言うももかの声だけがかすかに聞こえた。すると、近くから何かが泳いでくる。
(まさか…なりと…)
と私が目を開けるとなりとが私を抱きかかえて水面に上がってきた。そして、私をプールサイドに上げると
「おいっ大丈夫か!!とりあえず保健室に運ぼう」
と中垣先生に担がれ保健室に行くことになった。
(はぁ。なんで私がなりとなんかに助けられるの…もう絶対になりとを倒すまで絶対に諦めないわ)
授業の終わりのチャイムが鳴ると私は保健室を出るためにドアを開けた。するとそこにはなりとがいた。私が驚いていると
「大丈夫だったか?えっと…確か名前は…」
「六本…あおいだよ…//」
と答えてしまった。
(私ったら何言ってるの!?)
「そうなんだ。じゃあね」
と言って去ってしまった。
私は心臓がバクバクしてその場から動けなかった。
(なんなのこの気持ち…)
すると、ももかが現れ
「あっ!あおい。大丈夫だった!?」
「うん…」
「じゃっ教室戻ろっか!」
と言われ私は教室へ行った。
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