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爆縮と体温の機知(10)

人間の春肥

掲載日:2021/03/19

ジン・トニック風の何かで

乾杯をする

トニックウォーターを買うほど

洒落ている生活など

真っ平御免である

その辺の安物のサイダーに

レモン果汁や柚子果汁を

数滴ほど混ぜ合わせれば良い

氷にこだわるほど

丁寧な舌も持ち合わせていない

水道水の固形物が

雑味を放ちながら溶ける

それを気にしないほど

会話が弾めば

それで良いのである

二杯目にいけば

何かを気にすることはないのだ


テーブルの上に並ぶのは

悪酔いしない為の物と

ただ好きなだけという

自堕落の塊である

塩も糖も忘れて

生きているだけの空間に

他人の匂いと

笑い声のスピーカーがあれば

ブルーライトの小窓など

さほど大きな存在にはならない

テーブルゲームと

好き勝手に変更したルール

罰ゲームと真剣さ

実行中の口調と

不意に出た笑いの種

作る気よりも

なるだろうで動いている


更け行く時間は

ゲームのネタと同じように

ゆったりと消えていく

外側に居る自分の形と

形を出力している自分が

台本を演じているようで

見始めたドラマに集中する

酔えない回り方をして

周りを観察し始める

潰れた二人と

麻雀卓を囲む四人と

話をしている三人の女性

そのどれかが自分であり

そのどれも自分ではない

トイレへの入れ替わりと

タイミングのズレ

一人が入れ替わる麻雀卓と

ジャラジャラという音

蛇口音と帰宅する人

昼になれば

一人で片付けているだろうと

笑いながら想像する






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