家庭教師的な殺し屋
※指輪から炎が出たりそれを匣に注入することはありません。
いいね、ありがとうございます。そして1,800話突破いたしました。
皆様の応援のお陰です。ありがとうございます!連投して早まったことを忘れていました。
シェリー君は着地。
屋敷から200m離れた平地にやって来た。
招かれざる客のフードは不燃性で焼くことは出来なかった。
もっと言えば着地時に地面に思い切り叩き付けたにもかかわらず、堪えている様子が無い。
表面が焼けずとも炎を吸い込んでの窒息なり、叩き付けによる打撲や骨折なりがあって然るべきだというのに、動きから鑑みてそれが無い、それに対する苦痛の反応があって然るべきだというのに、それらが無い。
無傷。
フードで全身の様子が見えていないが、瑕疵の痕跡がまるで無い。
不自然。
以前に商会の連中が相手にした招かれざる客は電気や打撃に強かったと聞いた。
だから呼吸器系を焼いて……と思ったのだが、これも無効……単に別個体というだけか?
それなりの相手なら何度か致命傷を負っている。手強い脅威だ。
ああ、だがそれくらい頑丈で丁度良い。
「一つ一つ、試していきましょう……前のお茶会とは違って、これはルールある決闘ではないのですから。」
懐から取り出したのは……粘性ある油入りの手投げ弾、投げナイフ、非致死性の毒針、鋼線、手榴弾……
過密スケジュールとはいえ、2週間も猶予があったんだ。その間シェリー君が何もしなかったとでも?
その間で怒りが鎮まったとでも?
冗談は止してくれ。この日のためにバッチリ準備している。
「手伝うかね?」
「不要です。私の手でやらなければ気が済みません。」
御覧の通りだ。
「…………」
お相手は無言のまま、微動だにしない。逃げる気は、無い。
「プレゼントです。」
『気流操作』
油入りの手投げ弾を投擲すると同時に風でそれを押し込み、破裂を狙う。
アルコールでダメなら油で徹底的にウェルダンにする魂胆だ。
『気流操作』
だが向こうも狙いに気付き、『気流操作』で手投げ弾の軌道をずらす。
だが、明後日の方向に飛んで行った手投げ弾を見送るほどシェリー君は呑気ではない。
「油はお嫌いですか?であれば、少し情熱的に参りましょう。」
『身体強化』・『気流操作』
5つの手榴弾のピンを引き抜き全力投擲。それを気流操作で更に押し出す。
『気流操作』
二度も同じ真似をして馬鹿なとばかりに向こうも『気流操作』で応戦する。
手榴弾の群れが両者の間で拮抗する。
このままだと痛み分け……というところで
『地形操作』
地面から生えてきた5本の岩が拮抗していた手榴弾をビリヤードの様に押し出す。
同時に土壁がシェリー君と手榴弾を遮り……
「それでは御機嫌よう。」
高熱と衝撃が壁の向こうで弾けた。
ブチブチにキレています。




