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頂きました。

 お気に入り登録して下さった方が増えていました。そしてブックマークも。

 本当にありがとうございます。


 彼らは最新装備を渡された精鋭だ。実力がある。

 扱いの難しい手斧やジャケットのようにも見える鎧を使いこなすことだって訳ない。

 隠密作戦や暗殺だってそつなくこなせる。

 だが、彼らの最も得意な戦術と武器はそこではない。真の力はそこにはない。

 最短距離を最速で突き進み、真っ正面から相手と組み合う。

 そして、小細工をする余地の無い組み手で、もっと正確に言えばシンプルな殴り合いで、鍛え抜いた四肢とそれを更に研ぎ澄ます『身体強化』と『強度強化』という最も使い慣れた武器を使って相手を叩き潰す。

 正々堂々とした明快な戦術。あるいは馬鹿の一つ覚えで突進する脳筋戦術。

 まあこれが強い。

 相手は下手な魔法や武器を構える前に組み手に持ち込まれる。

 当然、相手も冷静に対処を試みるが、成す術無く殴り潰される。

 手足には出来ないことをやってのける魔法も、手足よりも大きく鋭く重く硬い武器も、それを構える時間や手足や運用のための冷静な頭が無ければ怖るるに足らない。

 あらゆる攻撃を前にして屈しない大腿筋がある。

 何時だって堂々と誇り、張り詰めた大胸筋がある。

 どんな障害だって乗り越え叩き割れる。それを証明するように割れた腹筋がある。

 向かってくる驚異を恐れない。何故ならこの両腕の上腕二頭筋はどんな盾をも貫き、どんな槍をも通さない矛盾無き最強の『拳』を生み出すから。

 そして、それらの自信を支えて揺らぐ事無き背筋がある。

 脆い槍もどきでは薄皮一枚切れやしない。

 槍先は肉に埋もれ止まっていた。

 幌を取り囲む指は幌ごと拳で粉砕した。

 あとは自分達の()に立ち塞がる脅威を元から殴り倒すだけだ。




 考えが足りなかったところが、ある。

 彼等は、揺れない馬車の理由をもっと深く考えるべきだった。

 彼等は、御者席を任されていた屈強で精強な精鋭がこの異常事態を前にしていたのに何も告げていなかった事実を重く受け止めその理由を、居所を考えるべきだった。

 彼等は力強かった。

 だが、それはただの田舎の若人や好戦的な老医師、商会の中では比較的荒事に強い輩と比べての事。

 武装した元傭兵の商会幹部や底抜けに明るい元逃し屋と比べると同程度、或いはやや劣勢。

 もし淑女を相手にしたのなら、幾度サイコロを振ろうと変わらない六面敗北が待ち受ける。そんな力強さだ。

 飛び出した先が敵陣ド真ん中……なら未だ対応出来る余地はあった。つまり、誰かが逃げられる可能性が僅かにあった。

 馬車を飛び出しても既に相手の腹の中では、もう手遅れだ、どうしようもなく。



 今晩、正確に言えば日付は明日ですが、ついにモリアーティーのアニメが始まります。

 そこで、本日より前に言っていた連続投稿を始めます。予定通りに事が運ばず未だ二・三話しか準備が出来ておらず、連続投稿も日付を跨ぐ事になると思いますが、お許しいただければと。



 沢山の方々が尽力して下さった末に生まれたアニメ、是非見て下さい。

 ちなみに、私は昨日の内に祝杯用の紅茶とメロンソーダの素の準備を終えました。

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