正々堂々負かしておきながら
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言っていませんでしたが物凄く頂いています。本当にありがとうございます。
アニメ化効果ですかね?
衝撃を与えると爪の先より爆炎が吹き出し相手を焼き切る鉄爪。獅炎。
武器と打ち合えば相手の顔を焼き、喉を焼き、肺を焼く。鎧を切り裂けば肉を焼く。直接血肉に刺されば体内から生きたまま火葬を始める。
本来ならば人間だろうが獣だろうが脅威として見なされる、本来ならば。
人間が嵐を纏っているとそもそも爪が通らない。任意で爆炎を発射しても届かない。
それなのに嵐が炎を巻き込んで炎の龍が襲い掛かってくる。爪の扱いが巧い、純粋に速い。
ハルバード……と見せ掛けてその本質は毒針、多節棍、短剣、射出剣……果ては散弾銃まで仕込まれた節操無しの狡猾な武器、『蛇智暴虐』。
光沢を消した毒針を予備動作無しで飛ばしたのに、見えていたかのように避ける。
多節棍を向こうからやって来る歩行者を避けるように避ける。
短剣を人差し指で払い落とされる。勿論指先は切れていない。
射出剣なんて中々対応できるものではない。だから組み込んだというのにそれをハルバードそのもので打ち返す。
徹底的に蛇智暴虐の持つギミックを封殺して見せた。そして……
片手でハルバードを振り下ろして来る。それを喰らえば確実に受けきれないと判断して距離を取ろうとしたところで目の前の地面で爆発が起きて砕けた地面が飛来する。そして、目を凝らすとその中に射出剣が紛れ込んでいた。
「なんの!」
身体強化を間に合わせて瓦礫を喰らいながら頸動脈を切り裂こうとしていた剣を躱す。同時に体が硬直する。強烈な痺れ。体の節々が痛み、粘土か何かで固められたその感覚の正体が毒針の毒だと気付くのに時間は必要なかった。
いつ喰らった?瓦礫の中?身体強化で凌げば、血管に入らなければ、最小量なら耐性がある自分は喰らうはずがない。
「ハルバードを振った時、失礼ですが撃ち込ませていただきました。」
痺れが解けると同時に短剣が襲い掛かる。
『頸動脈を切り、肋骨を避けて心臓を一突き、同じように肺もそれぞれ一突き、眼球二つを抉り、口の中にナイフを差し込み横滑り。』
ナイフを逆さに持って振ったその動きが何を意味しているかは想像ができてしまった。
「『真正面から挑み、最高の武具を持った相手に正々堂々死を与えねば我が武勲は全て無意味。』貴方はそう言いました。」
殺意の無い言葉で威圧される。徹底的に同じ条件であそこまでやられて、もうどうしようもない。
「それは、本心でしょうか?
自分のよく知る自分にとって都合の良い武器を相手に渡し、それを用いて戦わせることのどこに正々堂々があるのでしょう?」
言葉の刃が心の奥底に深く突き刺さる。
イカした製作陣をご紹介します。このご紹介、後で怒られないかちょっと不安だったりしています。
この作品のキャスト様の経歴を見る度に頭を抱えます。教授の脅し方、数人を脅して監禁しているレベルだと思っていたのですが、どうやら豪華客船に関係者の大切な人を集めて掻っ攫ったレベルのことをやらかしていました。何やっているんですか教授!
調べると知ってる作品がたくさん。名作の音響効果を担当されている御仁に本作をやって頂く。夢のようですよね。
野崎 博樹 氏!
ありがとうございます。アニメ放送されたら何度も見て、何度も聞くことになりますね。時間管理をしませんと。




