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私の淑女を示します。

 エゴサをしていたら、非公式カタリナ嬢が本作をレビューして下さっていました。


 スバテラ村の家の間取りは大して変わっていなかった。

 相も変わらず不格好な家ばかりが並んでいる。だが、その一軒一軒が今までと少しだけ違うように見える。

 不格好なそれらが、芸術家の作り出した逸品に見える気がする。

 柱や屋根の曲線が芸術家の計算された配置に、意図されたように見える。

 「………」

 仏頂面の男がとある家から出て来る。手には仕事道具。表情筋一つ動かさず呼吸一つ乱さず汗一つ流さずに、振り返らずそのまま隣の家の扉を叩く。

 今出たばかりの家の人間はそれを見て頭を下げ、扉を叩いた家の人間は慌てた様子で扉を開けて招き入れていた。


 スバテラ村の建築物は全てがボロボロである。元々客を招き入れるためにあった建物は最早廃墟か残骸と言った方が相応しい程に。

 しかし、村人の住む家はボロボロで廃墟のようだが廃墟や残骸ではなく、堅牢である。頑丈である。現役としてまだやっていけるのだ。

 シェリー=モリアーティーが最初に案内された家が火災の後も崩れずにあったことを思い出せばその頑丈さは分かるだろう。

 それはスバテラ町と使っている材質が同じ故に、あの怪物の末端を使っているが故の特性である。

 だが、その素材は加工が面倒であり、今までそれを用いて建築を行っていたものは素人であり、良き建材をお粗末な建物にしか変えられなかった。


 「見ていられん。」


 スバテラ町の施工が一区切りつき、仏頂面の棟梁が村の方をそう言った。

 そして立ち上がったのだ。

 今、村の片端の家から緊急で改築が始まって、一軒ずつ隙間風と雨漏りの無い家に変わっている最中だった。



 「知らなかった……」

 『現地に行った方が早い。』という事になり、我々は『家』を出てスバテラ村に来ていた。

 相も変わらず廃村寸前の限界、いや崩壊集落であることに変わりはないが、村の連中の表情が変わっている。

 繁茂の無い地面を見ているだけの落胆した姿勢がなくなり、良くて病人悪ければ動いている死人の様な顔色は血の流れが見て取れるようになり、諦めて処刑を待つものの表情が一小市民の表情に変わっていた。

 「私はあくまで、この村に招かれました。この村を放っておいて、隣に町を作っておしまい……では私は胸を張って淑女を示したとは言えません。」

 そう言いながら村長の、つまり孫娘の家へと進む。

 「これだけではありませんよ。スバテラ村とスバテラ町の違いは原則疑似太陽の有無だけです。だからガス燈もあります。」

 そう言って華奢な指先が村のあちこちから生えているガス燈を示す。

 「当然、家の中にコンロも設置してある。

 よかったな、オーイ。太陽揚げ作り放題だ。勿論寒さともおさらばだ。」

 自称そこそこ天才はそう言いながら孫娘を追い越した。


 お待たせいたしました。アニメの公式サイトのお披露目です。

 詳しい事は2024/06/20の作者近況に記してありますので、ここでは省略させていただきます。


 ということで、イカしたキャストをご紹介いたします!

 先ずはこの作品の主人公の一人にして大体コイツのせい枠の黒幕!

 外道、邪悪、魔王の最悪三拍子揃ったジェームズ=モリアーティー役を務めて下さるのは若きエース!


 鈴木 崚汰 氏!


 最近は本作を書く時に頭の中で鈴木氏の声が響くようになりました。

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