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とにかくいろいろ入れるとこ(透坂)

誰かを助けるのって、どうしてこんなに難しいんでしょうか

作者: 透坂雨音



 タイトルそのままのエッセイです。

 誰かを助けたくて、誰かの力になりたくても、自分にその力が無くてがっかり、みたいな事がよくあるので書きました。


 まず思ったのは、

 人が人を助ける事って当たり前の事じゃないんだなって思いました。


 人一人の命を助ける事って、すごく難しくて大変な事なんだって。


 人を殺すのはある意味簡単で、物理的に攻撃したり、事故で打ちどころが悪かっただけでも死んでしまいます。

 シンプルに殺すだけなら、まず考えて、そして暴力を振るうだけですから。


 でも人を助けるのは、すごく時間やお金や人の力や道具の力が必要なんだなってよく思います。

 テレビとかニュースとかで、すごくたくさんの人が動いても一人も助ける事が出来ない事がよくあるなって思いました。


 そうやって命を助けるのが難しいなら、なおさら親切をしたり、手を貸したりする事だって、きっと難しい事なんだと思います。


 相手に嫌われないか、余計な事だと思われないか、というところから、物理的な面や金銭的な面で手が届かなかったり、力が足りなかったりというところまで。


 助けたいって思う人がいるのに、勇気が出なくて力がでなくて、助けられない。


 そういう事が私の人生では何度もありました。


 その度に後悔して、次はって思うんですけど、やっぱり次もできなくて。

 どうして人を助ける事ってこんなに難しいんだろうっていつも思います。


 でも、その度に少ししか分かりません。

 どうして、どうしてと何度も考えても、ほんのちょっとの事しかわからないから、解決する方法も浮かばなくて。


 正直、色々力を持ってる人が羨ましいです。

 




 そして、私が結構よく思うのは、

 助けてほしい人が明確に決まっている人を助けるのって、難しい事なんだって思ったです。


 虐待の話しを聞いたりなんかすると、子供が本当に助けてほしい相手っていうのはその両親なんじゃないかって時々思います。


 ずっと一緒にいた相手ですから、好きで、ちゃんと愛してほしくて、でもその人達は助けてくれないから、助けてほしくない人に助けられたくないって思って、だから状況がより大変になってしまうのかも、と。


 友達に、家族に、恋人さんに、この人にって決まった人がいると、助ける事がとても難しくなります。

 通りすがりで、ただの知人で第三者の立ち位置でいるとき、自分がどこまでできるのか、何をしてあげられるのか。何かしてあげられる事があるのか。


 分からないから、皆怖くて助けられないのかもしれません、きっと。


 それで、見て見ぬふりをしてしまったって、手遅れになってしまった事件や事故もきっと少なくないと思います。


 どんなに助けたくてもその人じゃないから、助けられない。

 助けてほしい人になれないから、その位置に立てないから助けられれない。

 その壁に阻まれている人は。

 きっととても悔しいだろうと思います。


 どうして人は違うんでしょう。

 どうして、人によってできる事が違うんでしょう。

 どうして、望んだ人に望んだ時に、力は与えられないんでしょう。


 どうして、こんなに人を助けるのって難しいんでしょう。



新学期が始まる前に自殺してしまう人が多い、なんて話を聞いて、そこから思った事を書きました。

あったかもしれない未来や可能性が、その先から根こそぎなくなってしまうのを考えると少し悲しくなった次第です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] なんというか作者さんの人の良さがわかる文章で、こういうやさしい人もいるんだなとほっこりしました。いろんな作品も執筆してらっしゃるようで頑張ってて素敵です。偉い!
[一言]  安易に他人を助け、それが悪人だった場合、当人を不幸にするだけでなく、その周囲も不幸にする。  そこにおいて、見知らぬ誰かの不幸に目をつぶることが、批判されるとするなら、その批判する人は、世…
[一言] 多分、考え込んでしまっては駄目なんだと思います。 考えるより先に動いてしまう。 誰かを助けるという行為は実はとても難しく、だからこそ、考えるよりも動いてしまうような程度で出来る、ほんの少…
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