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タイム!!  作者: 音無奏
8/48

再会はあたりまえのように訪れる。

 放課後。



「あー…疲れたぁ。」


「お前何もしてないだろ!?」


「堅っ苦しいんだよ空気がぁ。あーあ、やだねぇ、中学生はっ。」



 机につっぷしながらぼやく将人の頭を侑希が叩く。 いってぇばか侑希ぃ、と将人が文句を言っている。


 それを横目で見ながら集はため息をついた。

 隣のクラスの声に耳を傾ける。

 担任がまだ話をしているようだ。


 あの関西人とは会いたくないな、集は心の中でつぶやいた。

 今すぐにでも家に帰りたい。


 だが、この二人を見ていると何故かそれが不可能に思えて仕方ない。



「なぁ、部活のぞいてさっさと帰ろうぜ?」



 俺が提案しても二人とも動こうとしない。


 その間に、終礼が終わったらしく、隣のクラスからガタガタという音がする。 ありがとうございましたー、その声が聞こえた途端反射的に机につっぷした。


 嫌な予感がして仕方なった。

 そして、その予感は見事に当たってしまったのだ。


 ガラッ、扉の開く音がする。


 そして、足音がこちらへ向かっている。

だんだん音が大きくなり、俺のすぐ近くでその足音が止まった。


 体がこわばる、頭を上げてその人物を確認したくなかった。

というか、する必要のないくらいに明らかだった。


 ポン、と肩を叩かれる。 将人たちが(おそらくその人物を見ながら)、あ…お前確か、とつぶやいている。 このまま顔をあげたくなかったが、仕方ない…。


 ゆっくりとした動作で顔を上げた。

 目の前にいる人物がよぉ、久しぶりー、と笑いかけてくる。


 ため息をつきそうになるのを必死でこらえる。

 目の前には、今最も会いたくなかった人物がいるのだ。

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