再会はあたりまえのように訪れる。
放課後。
「あー…疲れたぁ。」
「お前何もしてないだろ!?」
「堅っ苦しいんだよ空気がぁ。あーあ、やだねぇ、中学生はっ。」
机につっぷしながらぼやく将人の頭を侑希が叩く。 いってぇばか侑希ぃ、と将人が文句を言っている。
それを横目で見ながら集はため息をついた。
隣のクラスの声に耳を傾ける。
担任がまだ話をしているようだ。
あの関西人とは会いたくないな、集は心の中でつぶやいた。
今すぐにでも家に帰りたい。
だが、この二人を見ていると何故かそれが不可能に思えて仕方ない。
「なぁ、部活のぞいてさっさと帰ろうぜ?」
俺が提案しても二人とも動こうとしない。
その間に、終礼が終わったらしく、隣のクラスからガタガタという音がする。 ありがとうございましたー、その声が聞こえた途端反射的に机につっぷした。
嫌な予感がして仕方なった。
そして、その予感は見事に当たってしまったのだ。
ガラッ、扉の開く音がする。
そして、足音がこちらへ向かっている。
だんだん音が大きくなり、俺のすぐ近くでその足音が止まった。
体がこわばる、頭を上げてその人物を確認したくなかった。
というか、する必要のないくらいに明らかだった。
ポン、と肩を叩かれる。 将人たちが(おそらくその人物を見ながら)、あ…お前確か、とつぶやいている。 このまま顔をあげたくなかったが、仕方ない…。
ゆっくりとした動作で顔を上げた。
目の前にいる人物がよぉ、久しぶりー、と笑いかけてくる。
ため息をつきそうになるのを必死でこらえる。
目の前には、今最も会いたくなかった人物がいるのだ。




