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タイム!!  作者: 音無奏
33/48

悪夢は始まりでしかなかった。

すみません!かなり更新が遅れてしまいました!!

 鬼ごっこ当日。



 AM6:40.


 目覚まし時計が鳴るちょうど10分前。

 俺は布団から飛び起きた。


 肩のあたりから、サーと冷たくなっていくのを感じる。


 寝坊なんか日常茶飯事の俺が、どうして目覚ましより早く起きたのか?


 理由は簡単。

 悪い夢を見たのだ。


 階段から落ちる夢…。


 いやでも、入学式のことを思い出した。

 本当、いやな思い出。



「って…だめだっ!!」



 頭を振って、それをかき消した。

 こんなとこで負けちゃだめだ!



「よっしっ!」



 バスン、と布団を叩いて気合いを入れ直す。



 だがその直後、目覚ましが鳴り、俺はびくっと体を震わせた。



 AM6:50.


 起きてからもう10分が経っている。


 朝は本当に時間経つの速いなぁ。


 俺はもそもそとベッドから降り、学校へ行く支度を始めた。



 今日はいつもより早く家を出よう。



「…集…。」



 玄関を出たところで、名前を呼ばれた。


 俺は周りを見る。

 だが、声の主は見付からない。



「…上だ…上上。」



 声の言うとおり、上を見る。


 そこにいたのは孝兄だった。

 二階から、眠そうな目で見下ろしている。

 いつもギリギリまで寝ているのに、起きていることに驚いた。



「聞いたぜ。今日なんだってな?」


「…?何のことだよ。」



 孝兄の言葉の意味がわからず、聞き返した。



「鬼ごっこだよ。」



 …萩先輩か?いや、田川っていう副部長?

 どっちにしろすべての情報は流れてるって訳か。



「…しかし懐かしいなぁ、俺もやったよ。」


「孝兄もっ!?」



 どこか遠い目をして、孝兄がすごいことをつぶやいた。


 確かに、孝兄もラグビー部だったけど…。

 もしかして、毎年恒例なのか!?



「俺は大活躍だったぞー。萩を捕まえたのも俺だったしな。」


「え…なっ…萩先輩を!?」



 孝兄が!?

 っていうか、萩先輩は根っからのラグビー好きじゃなかったのか!?



「まーな。あいつは厄介だったぞ。足は速いわ、頭はきれるわ…ま、だからこそ欲しかったんだけどな。」



 にやり、と笑って言う孝兄。

 何故か、その姿が萩先輩とかぶって見えた。


 俺は、そんな厄介な人から逃げなきゃなんねーのかよ?



 今さらながら、後悔してくる。

 いや、最初から後悔の連続だったけど。



「…ま、がんばれよ。」


「……うん。」



 弱々しく返事をして歩き出す。


 今日は金曜日。

 だから、6時間授業の日だ。


 放課後開始となると、鬼ごっこは大体2時間ちょっと…。



 自信は、ない…訳ではない。

 今まで走り込みを欠いたことはほとんどなかった。


 それでも、不安はあった。


 簡単に考えたら、萩先輩みたいな人が何十人も追いかけてくるのだ。


 考えて後悔した。



 …なんて恐ろしい!!



 あ、でも待てよ。

 萩先輩は割と特殊だからほかの人たちは…。

 でも、やっぱラグビー部員は恐い!!



 そんなことを考えてはいるが、不思議な感覚もあった。

 先ほどから、ずっと鼓動が激しいのだ。


 恐怖に似ているが違うもの―――高揚感…。



 何だかんだ言って、俺はその時を心待ちにしているのかも知れない。


 そこまで考えて、頭を振った。




 何考えてんだ!

 そんなこと…あるはずないだろ。

 ラグビー部への入部をかけての勝負なんて…。

やっと鬼ごっこ当日になりました。長かったです…。そして、孝介!     軽くすごいやつですね。 萩先輩捕まえちゃったらしいです。本当か嘘かは、またいつか…ってことで。 あ、でも孝介は嘘つきませんから!!       とにかく、ついにこの日がやって来た!      集の運命やいかに!?  これからがんばって更新していくので、お付き合いお願いします!!     あと、評価・感想待っております!

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