悪夢は始まりでしかなかった。
すみません!かなり更新が遅れてしまいました!!
鬼ごっこ当日。
AM6:40.
目覚まし時計が鳴るちょうど10分前。
俺は布団から飛び起きた。
肩のあたりから、サーと冷たくなっていくのを感じる。
寝坊なんか日常茶飯事の俺が、どうして目覚ましより早く起きたのか?
理由は簡単。
悪い夢を見たのだ。
階段から落ちる夢…。
いやでも、入学式のことを思い出した。
本当、いやな思い出。
「って…だめだっ!!」
頭を振って、それをかき消した。
こんなとこで負けちゃだめだ!
「よっしっ!」
バスン、と布団を叩いて気合いを入れ直す。
だがその直後、目覚ましが鳴り、俺はびくっと体を震わせた。
AM6:50.
起きてからもう10分が経っている。
朝は本当に時間経つの速いなぁ。
俺はもそもそとベッドから降り、学校へ行く支度を始めた。
今日はいつもより早く家を出よう。
「…集…。」
玄関を出たところで、名前を呼ばれた。
俺は周りを見る。
だが、声の主は見付からない。
「…上だ…上上。」
声の言うとおり、上を見る。
そこにいたのは孝兄だった。
二階から、眠そうな目で見下ろしている。
いつもギリギリまで寝ているのに、起きていることに驚いた。
「聞いたぜ。今日なんだってな?」
「…?何のことだよ。」
孝兄の言葉の意味がわからず、聞き返した。
「鬼ごっこだよ。」
…萩先輩か?いや、田川っていう副部長?
どっちにしろすべての情報は流れてるって訳か。
「…しかし懐かしいなぁ、俺もやったよ。」
「孝兄もっ!?」
どこか遠い目をして、孝兄がすごいことをつぶやいた。
確かに、孝兄もラグビー部だったけど…。
もしかして、毎年恒例なのか!?
「俺は大活躍だったぞー。萩を捕まえたのも俺だったしな。」
「え…なっ…萩先輩を!?」
孝兄が!?
っていうか、萩先輩は根っからのラグビー好きじゃなかったのか!?
「まーな。あいつは厄介だったぞ。足は速いわ、頭はきれるわ…ま、だからこそ欲しかったんだけどな。」
にやり、と笑って言う孝兄。
何故か、その姿が萩先輩とかぶって見えた。
俺は、そんな厄介な人から逃げなきゃなんねーのかよ?
今さらながら、後悔してくる。
いや、最初から後悔の連続だったけど。
「…ま、がんばれよ。」
「……うん。」
弱々しく返事をして歩き出す。
今日は金曜日。
だから、6時間授業の日だ。
放課後開始となると、鬼ごっこは大体2時間ちょっと…。
自信は、ない…訳ではない。
今まで走り込みを欠いたことはほとんどなかった。
それでも、不安はあった。
簡単に考えたら、萩先輩みたいな人が何十人も追いかけてくるのだ。
考えて後悔した。
…なんて恐ろしい!!
あ、でも待てよ。
萩先輩は割と特殊だからほかの人たちは…。
でも、やっぱラグビー部員は恐い!!
そんなことを考えてはいるが、不思議な感覚もあった。
先ほどから、ずっと鼓動が激しいのだ。
恐怖に似ているが違うもの―――高揚感…。
何だかんだ言って、俺はその時を心待ちにしているのかも知れない。
そこまで考えて、頭を振った。
何考えてんだ!
そんなこと…あるはずないだろ。
ラグビー部への入部をかけての勝負なんて…。
やっと鬼ごっこ当日になりました。長かったです…。そして、孝介! 軽くすごいやつですね。 萩先輩捕まえちゃったらしいです。本当か嘘かは、またいつか…ってことで。 あ、でも孝介は嘘つきませんから!! とにかく、ついにこの日がやって来た! 集の運命やいかに!? これからがんばって更新していくので、お付き合いお願いします!! あと、評価・感想待っております!




