悪い予感ほど良く当たってしまう。
ついに!と言いますか…本題に入ろうとしてます。ここまで、長かったなぁ。今までほとんどコメデイ要素がなく、これ学園じゃねぇ?というような感じでしたねヾ(・ε・。)ォィォィ が、しかし!! これから、がんばります!きっと…多分…そうなったらいいなぁ(願望) グダグタですが…お付き合い、お願いします。
人の数が多く、うまく前に進めず、俺は将人たちを見失っていた。
やべぇよ…俺、校内良くやかんねーし…。
戸惑いながら前へと進んでいると大きな体が立ちはだかり、危うくぶつかりそうになった。
「っあ、すいません…!」
すぐに謝り、その場を立ち去ろうとした、だがそれはできなかった。
ぶつかりそうになった男が、俺の腕をがっちりと掴んでいたからだ。
何なんですか?
と言いたそうな顔をその男に向ける。
「…そのカバン…お前、倉田孝介先輩の弟か…?」
唐突にその男が聞いてきた。
こんなところで嘘をついても仕方なかったし、何より今はレースの途中だ。
素直にはい、そうです、と答えた。
途端に、その男はうれしそうな顔を見せた。
体格からして、ラグビーかアメフトだな…孝兄のこと知ってんならラグビーか…って待てよ、この人まさか俺を…!
頭の中は嫌な予感でいっぱいになった。
「君、ラグビー部に入らないか?」
その男は、親指をグッと立てて、俺に言った。
予感的中…最悪だ…!!
「…えっ、えーっと…すいませんっ!俺、もう部活決めてますんで!」
とりあえず、断ることにする。
だが、その男はものすごく何か言いたそうな顔をした。
これ以上関わると面倒くさそうな気がして、言われる前に掴まれている手を振りほどいて走りさった。
「…あっ、おい!待てよ!」
後ろから男の慌てた声がした。
とりあえず無視して走りさる。
厄介事はゴメンだね!! ペロリと舌を出し、やっと見つけた昇降口から外へと出た。
このときすでに、厄介事に巻き込まれていることなど知るよしもなく…。
俺は、レースの勝敗のことで頭がいっぱいだった。




