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キラメキの箱  作者: 摩耶方真祈乃
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第一回 台湾見聞録(摩耶方真祈乃の場合)

 実は一月、台湾に初めて行った。

「台湾」と聞いて、貴方は何を思い浮かぶだろうか?自分は台湾に行く前は故宮博物院と食べ物が有名というイメージがあり、前々から行きたかった。今回、台湾に行く事が決まった時は本当に嬉しかった。空港から飛行機に乗って海外に行くのは、三年前にニュージーランドに行った時以来。さて、台湾では何が起こるのかと期待していた、と思う。


 台湾とはどんな国なのか、いやそもそも台湾は国と言っていいのか等々、ある程度下調べはした。ここでは、現地に実際に行ってみて分かった事も含めていくつか書いておこう。台湾の気候は大きく分けて、亜熱帯と熱帯に分かれる。人口は二三〇〇万人、そのうち最大の都市である台北には千八〇〇万人も住んでいるという。すごい人口密度ではないか。町並みや田園風景は日本とよく似ている。違う所は漢字が昔の日本で使われていた旧字体のような漢字を使っている所だろうか。日本のコンビニや飲食店も数多くみられる。かつて日本の統治下にあったからか、英語よりも日本語の方が通じた、ような気がする。地下鉄に乗る際の切符はプラスチックのコインの形をしている。地下鉄の中はとても綺麗なのだが、それには理由があって車内で飲食をすると罰金が取られるかららしい。

 しかし、自分が実際に行って一番衝撃的だったのはトイレットペーパーを流さずに、専用のごみ箱に流すという習慣だった。管が細すぎて詰まってしまうのだとか。やはり最初は戸惑ったが慣れてくると日本のトイレが逆に優れすぎているのだと日本のトイレを有難く感じた。


 羽田空港から、飛行機で三~四時間かけて台北松山空港に到着して入国検査を受けた後、早速お目当ての故宮博物院に行った。中に入ってみると広々としている。やはり翡翠で出来た白菜の所は沢山の人で賑わっていた。自分が行ったのが日曜日だったからかもしれない。豚の角煮の置物はヨーロッパに出張中だった為、残念ながら見られなかったが、それでも本当に沢山の宝物があって見ていて楽しかった。日本の博物館と違って、故宮博物院は写真撮影可能だったので折角だからと、宝物の写真を何枚か撮った。

 初日の夜は、小龍包を食べた。台湾の小龍包は日本でよくある小龍包(というよりも、自分が今まで食べてきた小龍包なのかもしれない。)と比べて、皮が薄くて透明でまるで芸術作品みたい!この「芸術作品」の虜になったのは言うまでもない。

 二日目は台湾総統府の前を通った。この建物は日本統治時代の台湾総督府をそのまま使っている。前を通っただけで中には入っていないが中の部屋の間取りはどうなっているのだろうと思った。夜は台湾料理。台湾料理は従来の中華料理と違って、あっさりしている。

 三日目は北投温泉に行った。北投温泉とは、日本の箱根温泉のような温泉街である。日本の旅館、加賀屋がその中にあるので見学した。和室や浴衣レンタルのサービス等、日本の旅館をそのまま持ってきたような感じだった。北投温泉博物館にも行った。ここは北投温泉の歴史のパネルがあったりかつて実際に使われていた浴槽が展示されている。

 午後は中正紀念堂に行ってから台北市内を散策。地下鉄に乗って色々な所に行った。アジア最大のミニチュアアートの博物館に行ったが、本当に素敵なドールハウスがあって楽しかった。楽しすぎて、行く予定だった台北一〇一に行けなかったのが少し悔しい。でも良い思い出になったから、良しとしよう。夜は広東料理。広東料理は、香港の料理と似ているらしい。これも美味しい。そのレストランで何かのコスプレをしているお客さんを何人か見かけたのも良い思い出である。

 最終日は九份に行った。ここはあの「千と千尋の神隠し」の湯婆婆の屋敷のモデルとなった有名なお茶屋さんがある。それだけではない。一九八九年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した映画「非情城市」のロケ地にもなったのだとか。兎に角有名なので、台北から少し離れているとはいえ観光客が来る。自分はそのお茶屋さんに行ったが、お茶もお菓子もとても美味しかった。

 その後は台北に戻って、お土産屋さんに行った。ここでは円も使える。店員さんが日本語を流暢に話しているので、多分この店にはよく日本人観光客が来るのだろう。台湾で買ったお土産の殆どはここで買った物だと言っても過言ではない。そして、台湾で最後に食べたのは飲茶料理である。ただただ、美味しかったから何がどうとかは写真を見ないと思い出せない。


 以上が自分が四日間で見聞きした「台湾」である。別に自分はこの文章で読者の皆さんの中の「台湾」のイメージを良くしようとも、ましては悪くしようとも思っていない。

 自分はただ、日常の中にあるちょっとした「キラメキ」を切り取って文章にしただけである。「キラメキの箱」とは、その「キラメキ」を集めたエッセイにしたいという願いを込めて作ったものである。

 だから、この文章は肩の力を抜いて読むのをおススメする。

 自分は絶対、またいつか台湾に行くと思う。その時は台北以外の高雄や花蓮に行ったり、マンゴーかき氷を食べに行ったりするだろう。


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