2/5
「山田凌」
「おい、何してんだ」
ドスの聞いた声の主は私を彼から引き剥がした
「芽衣、大丈夫か?」
「うん、、ありがとう、匠。」
匠は幼馴染みで私の彼氏だ
茶髪の彼は驚いたようにこちらをずっと見つめていた
「へえ、彼氏いたんだ」
「お前、誰だよ」
匠は拳を振るわせながら彼に問う
「そいつの運命の相手かな」
彼は冗談の混じった笑顔で言う
「ふざけんな!」
「あー、ごめんごめんってー、もー怖いなあ」
なんだろ、さっきの笑顔
どこかで見たことがあるようなーー
もしかして会ったことあるのかな?
「真剣に聞いてんだ」
「ま、いっか、名前ぐらい」
誰、、、?
「山田凌、もう忘れんなよ?」
彼はイタズラっぽく言うと
屋上を去って行った
山田、凌?
知らない
やっぱり会ったことないの、かな?
私は違和感を抱きながらも
心を落ち着かせた




