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紅い糸の切れ端。  作者: 芽衣
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「俺の女になれ」

幼い頃、お母さんがよく言っていた。


「芽衣、みんなの小指にはね、運命の人と繋がってる赤い糸があるんだよ」


「でも、おかーさん!芽衣の小指にそんなのないよー?」


「ふふ、あのね、誰にも見えないのよ。だから自分で探さなきゃならないの」


この時運命の人を探さなきゃならないって聞いて首を傾げたことだけはっきり覚えている


「だからね、芽衣。赤い糸は自分から切っちゃだめよ」


まだ幼かった私はなんて答えただろう。





ドンっ



「つ」


目が覚めるとそこは屋上だった


私は休み時間からずっとここで寝てしまっていたようだった

それにしても今の何だったんだろう

あんな昔の夢を見るなんて、


「おい」


え、?


いきなりの問いかけに驚いていると

その人物が姿を表した


学ランに茶色がかった髪の毛。

すごく整った顔。


「何、、?」


そんな人が私に近づいてくる

何?何なの?


「お前、阪上芽衣だな?」


突然彼から私の名前が出たことに動揺する暇もなく、


「お前、俺と付き合え」


唇を奪われてしまった



阪上芽衣。

人生初のキスだった。



「ちょ、あんた誰?!」


動揺が隠せず口調がキツくなってしまう


「はあ?知らねーの?」


そいつはキスしたっていうのに何故か偉そうに

「分かるまで言わねー」


そう言って私を冷たい床に強引に寝かせる


「なっ」


抵抗してもやっぱり勝てるはずもなく


「だから、黙ってお前、俺の女になれ」


彼は激しいキスをした


「お前を俺に全部見せて」


「え」


彼は激しいキスのあと

少し息を切らしながら私のボタンに手をかけた


「ちょ、!」


「あんたなにしてー」



バタン



誰なの、こいつ!

てか、誰か、助けてーーー




「おい、何してんだ」




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