表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

二人の奇跡

作者: Gumi

読みづらいところも少々あると思いますが最後まで読んでもらえたら嬉しいです。


俺の名前は柿崎翔也。一応この物語の主人公である。俺は近くの北桜高校に通う2年B組の生徒だ。

ある金曜日の放課後、俺の親友で頭の悪い松本佑介が週末についての話かけてきた。

「なぁ翔也、土曜日にさ自転車で海に行かないか?」 

突然、佑介の口からそのようなことを言っていたが俺は申し訳なさそうに言った。

「ごめん、佑介。その日は明日歌に呼び出されちゃって、行けそうにないや・・・」

俺は両手を合わせ、軽く頭を下げて佑介に謝った。でも佑介は一切怒ることはなかった。さらに俺は続けて

「今週は無理だけど来週ならいいよ!!だから、その時に行こうぜ!!だってその時にはなんか催し物があるみたいだよ。」

笑顔で言っている俺に対して、佑介は「催し物があるから行くって、お前は小学生かよ!」と笑顔で冷たいつっこみをした。

「じゃぁ来週の土曜日にな!!」と二人で言い合いながら別れた。

そこで、俺が歩いていると一人の少女に話しかけられた。

「ねぇ翔也、佑介となに話してたの?」

彼女は、俺と同じ北桜高校に通い、同じクラスで、幼なじみの東条明日歌である。彼女と俺は幼なじみと言っても最近まであまり話す機会は全くなかった。

しかし今年になって9年ぶりに同じクラスになった。このことによってまた話をするようになった。

「え〜っと、明日、海に行こうって誘ってきたのさ。もちろん明日じゃなく来週のことだから安心しろよな・・・」

なぜか俺は、無意識に早口になって、慌てて言い訳をするように明日歌に聞こえたようだ。

そしたら明日歌は笑いながら俺に言った。

「ねぇ、翔也〜どうしてそんなに慌ててるの?もしかして好きな人できたの〜?」

明日歌は、笑いながら言っていたので俺は無償にイライラしていた。

「んな訳ないだろ!!俺は・・・」

その後、なぜか俺は言葉が詰まってしまって続かなかった。「ん?どうしたの翔也?」

明日歌はまだ笑っている。俺は今何を考えていたのか自分でも分からなかった。彼女は俺が困っているのを察知したらしく、彼女もどのようにフォローすればいいのか言葉が見つからなかった。

彼女が考えた結果「翔也、帰ろうか・・・」と言った。

俺も考えるのをやめて素直に彼女の言葉に従った。

俺はまだ少し頬を赤く染まっていたが明日のことが楽しみで、何度も「明日は楽しみだな!」とずっと繰り返してた。

「うん。そうだね・・・あ、そういえばどこ行くのか決めてなかったね。どこ行こっか?」

俺は彼女がそのようなことを決めていなかったのを改めて気がついた。

「そうだな、とりあえず駅に行くか?そこに行ってから決めるか?それとも明日歌、どっか行く希望あるか?」

面倒くさい俺はとりあえず明日歌の意見を聞くことにした。彼女の顔を見ると、少し恥ずかしそうだった。

「一応ね、行きたいところあるんだ。実はね、誰も知らないと思われる「秘密の海岸」があるんだ。ここからは自転車で1時間程度だからそこに行ってみない?」この「秘密の海岸がある」という発言を聞いて興味津々の俺は「おもしろそうだな!

じゃぁそこに行ってみるか!!」

俺は同意して明日歌は思わず笑顔を見せて

「ありがと、翔也。」とお礼をしてきた。さらに明日歌は「さぁ、さっさと帰って明日の準備でもしようね翔也。」

俺も「そうだな」と言って、盛大に背伸びをして明日の確認をした。

「じゃぁ、明日は明日歌の家の前まで行くから。」

ちょうど話が終わったときにいつものT字路が見えてきたので俺と明日歌は別れることにした。

「じゃぁな明日歌」 「またね、翔也」

俺は帰宅して携帯を確認してみたら、佑介からメールが来ていた。俺は仕方なく確認してみた。

「明日、明日歌と遊びに行くんだろ〜十分楽しめや!!」

相変わらずバカでお節介だなとぼやきながらとりあえず返信だけしておいた。

「当たり前や、お前はバカかっつーの!!」

自分の返信内容を改めて確認してみると思わず笑みがこぼれた。

「明日は明日歌とずっと一緒なんだな〜」って思いながら佑介に送信した。

夕食を食べた後、俺はすぐに自分の部屋に戻り明日の準備をした。終わった後俺はベットに横になったらいつの間にか睡魔に襲われて寝ていた。

俺が一度起きたとき時間は深夜2時を指していた。妹が気を利かせてくれたのか知らないが、電気が消されていて、さらに毛布まで掛かっていた。

一応携帯を確認してみると一通のメールが来ていた。内容は「明日の9時半にきてね!!」

明日歌からのメールだった。そう言えば時間を決めてなかったことに気付いた。俺は再び眠りに就くことにした。

土曜の朝、俺が起きたのは9時だった。俺は慌てて朝食を済まして、すぐに家を飛び出した。何とか間に合った俺は彼女の家に着いた。彼女はもう表に出ていて彼を待っているかのように立っていた。


「ゴメン、遅れた〜!」

「おはよう、翔也って、どうしたの?息を切らして」

挨拶したあと翔也は「ちょっと寝坊してね・・・」笑顔で答えておいた。

明日歌は笑いながら「翔也、行こっか!」俺は明日歌に道案内されつつ、色々と楽しい話をしているうちに明日歌が言う「秘密の海岸」というところに着いた。

明日歌は自転車を降りて「翔也、こっちだよ!」と手を振りながら俺をそこに促した。

そこには大きな洞窟があり、俺は思わず足を退いてしまった。

その奥から「どうしたの、翔也?早く来ないと置いていくよ〜」と彼女の声が聞こえたので俺は仕方なく彼女の方へ進むことにした。

俺はやっと彼女のところに追いつくことができた。

そこには澄んだ青空のように海が光っていた。俺はあたりを見回してると天井に僅かに小さな穴が空いていて、そこから光が入っているのだろうと推測した。

俺はこの光景を見て「明日歌、ここ本当にすごいな。海の輝きも綺麗だし、天井からの僅かな光とうまく組合わさっているから。」

明日歌は俺の感想を聞いて

「ここはね、昔、お父さんと一緒に来たところなの。だからね、この光景を翔也にも見せたいなって思っていたから今日はここに決めたの。」

「へぇ〜そうなんだ・・・本当にここは良いところだな!」

俺はさっきから「良いところ」しか言っていないような気がしてなぜか無償に笑っていた。

「ねぇ翔也、弁当作ってきたけどここで食べない?」

暗い空間で表情を確認する事はできないけど、なぜか彼女は頬を赤く染まりながら言ったような気がした。

俺は彼女の言葉が不意打ちのように感じたので少し驚いた。「じゃぁ食べるか!!久々だな明日歌の弁当!!」

「ちょっと、翔也、そんなに期待しないでよ・・・少し失敗しちゃったから・・・」

彼女は俯きながらそのようなことを言った。

「大丈夫だよ明日歌!明日歌は料理上手いから、多少のミスでも大丈夫だって、だから顔を上げなよ」俺の励ましに近い言葉を聞いて明日歌は顔をあげて笑顔で答えた。

「ありがとうね、翔也。まったく、翔也のフォローにはかなわないよ。さて食べよっか!」

こうして俺らはこの不思議で幻想的な空間で昼食をとった。「いや〜、やっぱり明日歌の弁当は上手いな〜また食べたいな。」

翔也は彼女の作った弁当を賞賛している。

「もう、翔也ったら褒めすぎだよ〜」

といいながら彼女は俺の背中を叩いた。俺は思わず落ちるのではないかと少しびっくりした。

「おい、明日歌、もう少しで落ちるところだったぞ!!ってあれ?」

俺は岩から生える一輪の花を見つけた。すぐにバランスを整えて彼女に知らせた。

「あ、本当だ。綺麗だね。あ〜摘んで家に持ち帰りたい!!」俺は彼女がく駄々をこねる姿を始めて見たので「明日歌は本当に可愛いな」と感じた。

俺は「明日歌、花は好きなの?」と当たり前のことを聞いていた。

そしたら彼女は「当たり前でしょ。女の子なら常識だから。」と言いながら俺と明日歌は何時間も話続けた。

時計を確認した俺は「明日歌、そろそろ帰るか。だいぶ日が傾いてきたからさ。」と言ったら

「うん、そうだね。」

彼女は少し浮かない顔で返事をした。

それに疑問を抱いた俺は「どうした、明日歌帰らないのか?」

「うん、ちょっとね話があるんだ・・・」

(え?なんのことなんだろう?)

「じ、実はね・・・ずっと前からなんだけど・・・翔也のこと好きなんだ・・・」

俺は彼女にどう答えればいいのか分からなかった。

「あのさ、明日歌・・・」

言葉が続かない、早く返事をしないと・・・

「翔也・・・?」

彼女の顔を見ると頬を赤く染め、今にも泣きそうな顔をしていた。

「なぁ、明日歌。付き合うのは良いけど、こんな俺みたいな奴でいいのか?なんも取り柄もない、平凡、凡庸な俺でいいのか?」

俺は思わず熱が入って大声になっていたことに気付いたので「ごめん、言い過ぎた」と謝った。

「大丈夫。私はね、ただこれからもずっと翔也の傍にいたいだけなの。それに翔也といるといつも落ち着いていられるの。だからお願い・・・」

彼女はもう泣く寸前だ。俺はすぐに決めなければならなくなった。数十秒経ってから俺は彼女に返事をした。

「いいよ、明日歌。付き合うか?」

彼女の口を挟んで言ったことなので彼女は、少し驚いた状態だ。

「え!?いいの?」

彼女はただそのような言葉を繰り返すばかりだった。

「ああ、いいさ、いつでも傍にいてやるよ」

言い終わったのと同時に俺は無意識に彼女を抱きしめていた。

「よかった。ありがとうね翔也。」

彼女は泣きながらそう答えた。

「さて、そろそろ帰るか。マジで暗くなってきたし。」

「うん、そうだね。」

彼女はその一言を言ってから洞窟を出るまでは一切話さなかった。

洞窟を出てから俺は久々に外の空気を吸ったと言う感じに

「明日歌、外の空気吸うのってやっぱり気持ちいいよな!」

彼女も同じような意見で

「そうだね、翔也。外も・・・やっぱり・・・いいよね。」

その後二人は何も話すことなく来た道を1時間かけて戻った。

そしていつものT字路に戻った後俺は

「明日歌、今日は楽しかったな!また今度行こうな!」

俺は思い切りの笑顔を彼女に向けた。

「そうだね、翔也。また行こうね」




何となく書き出してみたらこんな量になってしまったのでいっそのこと投稿しようと思いました。

約半年で書き上げたものなので適当になった部分もあると思いました。

最後まで読んでくださり誠にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ