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っていうか負けるのが嫌いなのよ!!

僕が魔法使いに?……そんなのなれるはず無いよ。だって僕は普通の人間なんだから。



「その闘いのルールなんだけど、毎年変わってるのよね~昨年のは確かこのファリッサにある『藍色の玉を何個か持って帰ってくる』だったかな」



シュレイナが説明を終えると一つの疑問が生まれた。



「えっと、玉を集めるだけなのに何で『闘い』なんですか?」



「あんたも鈍いわね~さっきも言ったけど参加者は他にもいるのよ?なら必然的に奪い合いになるとは思わないの?」



シュレイナが呆れたように言う。



「それって何人くらいの人が……」



「そ~ね、ざっと100人以上はいると思うわ。その全てがあんたの敵よ!」



「ひゃ、100人!?」



一瞬気が遠くなりそうになった。



「そっ、しかも闘いは1度じゃないのよ。ルールは毎年変わるけど唯一変わらないこと。それは二回戦は一回戦の3分の1しか残れないの。残りは脱落よ。」



そんな、ただでさえ敵が多いのに、半分も残らないなんて。



「その、脱落した人はどうなるんですか?」



きっとひどい目にあうんだろうか?まさか負けたら死ぬなんて事は……



「人間界へ戻されるわ、記憶を抜かれてね」



「……え?」



光が見えたような気がした。そうだ、わざと負ければすぐにもとの世界へ………



「言っとくけど!わざと負けたら承知しないからね!」



帰れそうも無いかな。



「あたしは絶対負けられないの!っていうか負けるのが嫌いなのよ!!」



何その個人的な理由!?



「無理ですよ!僕が闘うなんて」



「そんなのやる前から、負けを認める奴があるか!」



シュレイナがすごく怒ってる。何でそんなに必死に?



「いや~シュレイナ、今回はホントにお前でもダメかもしれないぞ?」



「何でよ!?」



クロードの言葉に睨み返すシュレイナ。



「ごたごたしてて確認してなかったが、この悟ってやつの能力値を見てみろ」



シュレイナが僕を見る。そしてしばらく見た後に愕然とした。



「そんな……体力45・精神力40・知力40なんて……何で全て平均以下なのよ!?」



そう叫んだシュレイナの目は若干涙目だ。体力や知力って僕の能力だろうか。自分でも思っていたことだけどやっぱり低いなぁ。



「ふんっ!まぁいいわ。ちょうどいいハンデじゃない!このくらいの逆境、乗り越えなければ認めてくれないものね!?」



シュレイナが開き直った。認める?一体誰に認めてもらうんだろう。



「ところでさ、えっと悟君だっけ?あんた特技とかはあんの?」



特技……特技かぁ、強いて言うなら。



「こ、コンロトールがいい事しか……」



その言葉にシュレイナの目が見開いた。何かあったんだろうか?



「へ~コントロール。そう、じゃあ試しにこの小石を湖の上に浮いている葉っぱにぶつけてみなさい」



そう言うと僕にその辺にあった小石を渡した。あの葉っぱか……できなくはないかな。



小石を葉っぱめがけて投げてみる。小石は吸い込まれるように葉っぱに当たった。



「すごっ!」



クロードが思わず声を出す。そんなにすごいことなのかなぁ。



「ほ~~。なるほどね」



シュレイナがニヤリと笑った。



「あんがい、イケるかもね」



不意にシュレイナがそんな事を言った。

悟の能力値とそれを補うかもしれないその特技。だんだんクロードのセリフが少なくなっているような気がします(笑)さぁ次はいよいよ魔法ができてます!皆さんが思ってるような魔法でしょうか?あまり期待はしないで下さい(汗)

感想待ってます!!

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