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心のそこから二人で叫んだ

「魔力混合だぁ!?」



「そういえばゼノム様が言ってたよ、こいつらのチームの悟って少年は魔力混合を成功させて二回戦を勝ち抜いたって……けどこいつらはやり方が違う」



そう、俺らは自分の両手を合わせるのではなく二人の右手と左手を片方ずつ合わせた。相手の二人がうろたえていた。完璧に出来るわけじゃないが……。



「行くぞ!」



確かに陸斗の魔力が流れて来るのが分かった。しかしそのとき。



「グオォォォ!」



「しまった!牙獣族がっ」



手を解いてしまう、そして陸斗も。



「大介さん!」



「このっ!」



何とか牙獣族を倒したがまたやり直しだ。



「何だよ、やっぱできねえか」



「そうだよね、こんな奴らが魔力混合なんて出来ないよね……こんなふうに」



「そう、魔力混合はこうやってするんだよ」



すると二人が手を合わせて唱えた。



『魔力混合!!』



まさかっ!



炎雷弾(ラグスペロ)


水風渦(クレフェレス)



俺の相手が雷を帯びた火の玉を、陸斗の相手が回転した水弾を撃って来た。まずい陸斗もさっきので疲れてる。



「っく『土壁(ドルニス)』」



呪文を唱えたがすぐに崩れてしまった、くそっ魔力が……やばい。



思わず目をつぶってしまった………おかしい、もう攻撃があたってるはずなのに……。目を開けるとそこには。



「よお、面白そうなことやろうとしてんじゃないの?君たち」



「カルマさん!!」



カルマさんが防御してくれていた、けど、今までどこに?



「ちょっと急用があってな、ある人物を迎えに行ってたんだ、それは後にしといて、始めろ!」



「始めろって、何を?」



「俺が時間を稼ぐから、その間にもう一度やってみろってんだよ!」



「でも、俺らはもう魔力が……」



「お前らの魔力はそんなもんか?向こうの偽りの魔力に負けるような奴だったのか?」



それは……すると陸斗が立ち上がった。



「やろう、大介さん、カルマさんがせっかく時間を稼いでるんだ」



「陸斗……そうだな、もっかいやるぞ」



俺らは再び両手を合わせ唱えた。



『魔力……混合!!!』



俺の考え、それは二人で魔力混合をすることで一人分の魔力の負担を軽くすることだった。これなら悟のような魔力が無くても出来ると俺は踏んでいた。案の定できたわけだ。



「大介さんに、託すよ」



それだけ言うと陸斗はガクッとなった。魔力を大幅に消費したせいだろな



「あぁ、ありがとうな」



カルマさんが防御魔法を張りながらこちらに振り向いた。



「ほんじゃあ、後は任せるぞ。思う存分やってやれ!」



カルマさんが魔法を解いた、そして……。



「行くぞ!!」



俺はクラッシャーを取り出し俺と陸斗の魔力を込めた。そして地面に何度も叩きつけた。



「なんだ?またそれかよ、いい加減に学習しろよ」



奴の言葉を気にせずに俺はまだ叩き続ける。この大きさじゃまだだ。



やがて岩を纏った鉄球は直径3メートルほどの特大サイズになった。




「ちょっと、これはやばくない?」



片方がたじろぐ。



「どうせ一緒だ、それにもう一度魔力混合の呪文で…」



二人で手を合わせた瞬間に何故か頭に呪文が浮かび上がった。すると向こうも攻撃を仕掛けてきた。



炎雷弾(ラグスペロ)!』


水風渦(クレフェレス)!』



さっきはやばいと思った魔法だけど今は不思議と怖くなかった。俺は鉄球を投げその呪文を唱えた。



雷地球破スペルマ・ドルカニオン!』



すると岩の周りをさらに雷が覆い二人の魔法を消し飛ばしなお、突っ込んでいった。



「そ、そんな」



「こんなの、聞いてないよ」



最後の言葉を残して二人は鉄球に激突し倒れた。多分死んではないだろう。俺は拳を強く握った、そして陸斗が手を差し伸べてきた。俺はそれに応えるようにがっちりと手を掴んだ。



「「よっしゃあぁぁぁ!」」



ヘトヘトだったけど心のそこから二人で叫んだ。

結構むりやりでしたが大介と陸斗の戦いが決着です。ほとんど大介の独壇場でしたね。次回は葵の戦いです。火属性のみの彼女は一体どうするのでしょうか?

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