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どうにでもなれ!

~陸斗の視点~



冗談じゃねえぞ、俺らの属性の弱点を狙ってくるなんて、さっきから攻撃が全く効かねえ。



「ほらほらどうしたの?さっさと僕に攻撃を当ててみなよ。っても仕方ないよね。僕が全部防いじゃうんだから」



相手の属性は水、風、地だ。俺が魔法を使うたびに相手は弱点の魔法で対応してくる。これじゃあ魔力を消費するだけだ。



「そっちが来ないなら僕から行くよ、『土槍(ドルニドル)』!」



それに攻撃は地属性ばっかだ。



「水か風ならこっちにも防げるのに!『炎弾(ラグロン)』」



仕方なく俺は火の魔法で対抗する。雷なら無意味だからだ、しかしこっちが火の呪文を唱えると奴は。



「させないよ、『クレウス』」



先に水の魔法で消火されちまう。



「ぐあっ!」



俺はさっきからこれの繰り返しでやられっぱなしだ。なんとか手は無いのか?



「あ、アレって……大介さん?」



見ると大介さんも押されていた。そうか、あいつも大介さんの弱点の属性なんだ。そう考えていると…



「余所見は禁物だよ?『風斬(フォーカス)』」



「っく!」



相手の攻撃をもろにくらってしまった。飛ばされただけでダメージはそれほどでもなかったが魔服の所々に切れ目が入った。



「斬撃の風魔法か、魔服が無けりゃ危なかった」



「大丈夫か、陸斗!」



見上げると大介さんが相手の攻撃をガードしながら俺の近くにいた。



「何とか、そっちは?」



「俺は散々だよ、魔法じゃどうしても防がれちまう、けどな、ちょっと耳かせ……」



大介さんが俺に提案してきた。



「え!?それって」



「あぁ、出来ないのは承知のうえだ、でもやらなきゃこっちがやられる」



大介さんはこう言ってるけどリスクが高すぎる。失敗したら俺らの魔力が。



「俺たちに、出来るかな。もし失敗したら」



「そのときの事は考えるな、俺らだって修行してきたんだ、きっとやれる」



大介さんは自信に満ちた顔だった。



「そこまで言うなら……俺もやるよ!」



本人がそこまで言うんだ。俺も、それに応えないとな。



「やるからには集中力がいるからな、あいつが………」



立ち上がり大介さんと背中合わせになり作戦を聞いた。なるほど。



「わかったか?じゃあ行くぞ!」



そのまま二人で互いの相手に飛び出した。



~大介の視点~



「こっから反撃だ!おらっ!」



俺は再び鉄球に地の魔力を込めて岩を鉄球にで砕き付着させた。



「まだこりねえのかよ?それはさっきやっただろ」



「今度のは違うさ!」



さっきよりも数段大きい塊を作った。



「くらえ!!」



「でかくなっただけかよ、『風滅(フェリゴウル)』」



相手もさっきより魔力を込め大きい風の塊をだし岩の塊を砕いた、これを待ってたんだ。



「今だ!陸斗!」



戦っている陸斗に叫ぶと陸斗は敵から少し距離を置き。



「はいよ!『火炎弾(ラグマロン)』」



陸斗が大き目の火の玉を撃ち俺はそれに更に風魔法を加える。



突風(フェルシ)



火の玉が更に大きくなり俺の相手に向かった。



「なんだ!?ぐあっ!」



相手も風魔法を使っていたから火の玉は更に大きくなり男にくらった。俺は膝を付いた男の背後に回りこみ体を掴んで陸斗の相手に投げ飛ばした。



「え、ちょ、ちょっと!」



向こうは避ける暇もなく飛んできた男に衝突した。



「お~さすが、柔道部」



「そんな事言ってないで、一発で決めるぞ!いいな?」



「いつでも、オッケー!」



やり方を聞いただけでやったことないし、見よう見まねだし出来るかどうかもわからない。それに、悟のやつとは一味違うしな。どうにでもなれ!



「力借りるぜ、悟!」



俺らは自分の両手を合わせ、そして唱えた。



『魔力混合!!』

次回、大介と陸斗の戦いが決着です。はたして魔力混合は成功するのでしょうか?

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