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僕の中の本来の力?

一人目を気絶させてから10秒と掛からないうちにカルマは全員を気絶させた。会場がざわつき始めている。



「おいっ、ルディアチームは棄権だ、さっさと終わらせてくれ」



カルマが司会者を促すと。



「あ、は、はいっ…勝者!……え~っと君、名前は?」



司会者が少年に名前を聞くと…



「名前なんてありませんよ」



「あ、そう……ですか……」



少年はカルマに話しかけた。



「わざわざ出てくるなんてね、せっかく生かしておいてあげたというのに」



「お前、一体なに企んでやがんだ、この子達に何をした?」



カルマが少年をキッと睨んだ。



「答える必要はありません、その子たちには……ちょっとした幻を見せただけですよ。本当は壊しちゃってもよかったんですけど……フフッ」



少年が不敵に笑うと……



「お前ぇぇ」



カルマが飛び出そうとしたそのとき。



「そこまでじゃ」



そこには闘技場の中心にグロッツが現れた。



「ここで戦っても仕方なかろう、焦らずとも1週間後には決勝じゃそれまで待ってはくれんか?……のう地獄人よ」



地獄人という言葉は聞こえないようにグロッツが囁いた。



「……まぁ良いでしょう、僕にもまだ準備がありますし、今日は二回戦だけするつもりでしたし……それではまた」



そう言うと地獄人は門を開き行ってしまった、会場に静けさが残る。



「え~会場の皆の者、以上で二回戦は終了じゃ、いろいろと思うことはあるじゃろうがここはわしの顔に免じて引いてくださらんか」



グロッツがそう言うと、会場の人たちは『グロッツ様がそう言うなら……』と訝しげな表情ではあったが会場を出て行った。



「あ、あの、グロッツ様?」



部下がグロッツに問いかけようとした所に。



「すぐにシュレイナとあの少年を城に連れてくるのじゃ」



「はい、承知しました!」



と言って一瞬でその場から消えた。



「カルマと言ったか?主もわしの城に来てくれ、その少年達と娘を安全なところへ連れて行ってからな、何をしておるっ早くこの子達を運ぶのじゃ!」



グロッツは控えていた部下達を促し倒れている子供達を連れて行った。



~時は少し戻り悟の視点~



僕らは地獄人の戦いを目の当たりにしていた、いや、戦いというより能力だ。



「シュレイナ、あれって」



「あたしも初めて見たけど……やっかいね、カルマが止めてなかったら今頃は…」



そこへ甲冑を着た兵士みたいな人がやってきた。



「シュレイナ様!と君、グロッツ様がお呼びです。すぐに城へ来るように、と」



「やっぱり来たわね、仕方ないけどおじいちゃんには全部話すわよ、いいわね?悟」



「うん」



そして僕とシュレイナはグロッツ様の部下に連れられて城へ付いた。城の中へ入り案内された部屋の扉を開けるとそこにはカルマさんとグロッツ様が座っていた。近くで見るのは初めてだ。



「来たか、とりあえずそこへ座ってくれ」



僕らが指定された場所へ座るのを確認すると。



「おぬしらには話す事が二つほどある、まずはシュレイナ、その少年は何者じゃ?見たところ普通の人間にしか見えんが……」



「えぇあたしも隠すつもりは無かったんだけど、驚かないでね?この子の名前は荒川 悟って言うんだけどこの子の魔力……おじいちゃんよりも上なのよ」



「なんと!?そんなはずはない、ただの人間がわしら天界人よりも魔力が高いなどとは」



「嘘だと思うなら、自分の目で確かめてみて」



グロッツ様は僕をマジマジと見た。



「う~む、確かに、それに他の能力値も普通の人間よりも高い(・・・・・・・・・・)



この言葉にはシュレイナも僕も驚いていた。



「うそ!?悟って魔力意外は普通の人間以下だったのに」



シュレイナも僕の顔を見た。



「本当だわ、知力95・体力120・精神力150」



いつの間に僕はそんなに高くなったんだ?



「おそらく、その値がもともとの悟君とやらの能力値だったのじゃろう、何の間違いか人間界で見られなかったものが天界に来て開放されたんじゃ」



「確かに、最初は無理だった上級魔法が今回は使えた。それって徐々に悟の中の本来の力が開放されつつあるってこと?」



「そのようじゃな」



僕の中の本来の力?

徐々に悟君の強さが明るみに出てきました。悟君の本来の力の秘密とは?またその真相は?さて、どの場面で書きましょうか……。次回は悟君の身に着けているアレについてです。感想待ってます!!

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