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これで、しまいや

「魔力混合?っは、冗談は言わないでくれよ、それは君のような人間ができる魔法じゃないんだよ?」



「できなきゃ……やらないよ」



そのために今まで修行してきたんだ。



「でも、もしやれるなら…やばいかも」



相手は少し焦っていた。僕はまず簡単な魔法からやってみた。



「魔力混合!クレウス!」



僕の放ったクレウスをまた避けようとせずに。



「その技はもう分かってるよ、スフェイル!」



雷の盾を張ってガードしたが……その盾を突き破ってクレウスがあたった。



「なに!?ぐあっ!」



クレウスには雷が帯びておりスフェイルの雷を相殺した。



「まさか、本当に!?」



相手は立ち上がりながら驚きの表情だった。



「こうなったら、行け!グレア!」



ゴーレムが襲ってきた。



「魔力混合!クリルザン!」



僕は雷を帯びた水の剣(クリルザン)で足元を攻撃した。



「ぐるおぉ!」



ゴーレムはまた体勢を崩しその場に崩れた。



「バカだなぁ俺っちのゴーレムは何度でも再生するんだよ、そんな攻撃じゃ」



続けて僕は呪文を唱えた。



「大いなる水の下部よ………」



「まさか!?お前も?」



「『(なんじ)』その姿を神聖なる龍の姿に変えここに降臨せよ!」



僕はこっそりこの魔法を練習していた。みんなが寝静まった時に一人で、その結果を今出すときだ。



「水龍アシュロン・ポセイドン!」



僕の手から勢いよく水が出てその形を変えていった。そして……。



「よぉ今日はいよいよ戦えるんだな?」



シュレイナのメルガよりは少し小さいけど、それでも僕の背丈ほどの水龍が現れた。



「アシュロン、相談なんだけど、あのゴーレムに……」



「あ?まぁ出来なくは無いが……魔力を大幅に消費しちまうぞ?」



「大丈夫、僕の魔力は知ってるでしょ?」



アシュロンは少し考えて。



「いいだろう、失敗すんじゃねえぞ?」



僕がアシュロンに自分の考えを伝えている間にゴーレムが復活した。



「行けー!アシュロン!」



「オッケイ!」



アシュロンはゴーレムに突撃していって復活したばかりの体に当たって弾けた。



「後はしっかりやるんだぞ、悟」



水滴になりながらも僕にそう言って僕の手の中へ戻っていった。



「っは、何だよ全然弱いじゃん!同じ上級魔法だから少し焦ったけど、俺っちのグレアのが強かったみたいだね」



「まだ、終わってない、クレウス!」



僕はクレウスをゴーレムにあてた。けどびくともしなかった、けどこれで……。



「よし、やっちまえグレア……あれ?どうしたグレア、何で……何だよこれ!?」



相手がゴーレムを見上げると、ゴーレムは氷漬けになっていた。僕がやったのは水の魔法に更に意識を集中させて氷に変換させるものだった。クリルザンで切りつけたのとアシュロンとぶつかった事でゴーレムの体は水浸しになっていた。そこに意識を集中させて放ったクレウスを受けて全身の水が氷に変わったんだ。



「お前!何したんだよ!俺っちのグレアに」



相手は何がなんだか分からなくなっていた。目の前の状況が全く理解できていない、今のうちに。



「雷の第四魔法『雷の矛(スフォウルス)』!」



僕の左手に雷の矛が現れた。その長さは僕の身の丈程あった。それを凍ったゴーレムに向かって投げると……突き刺さった先からひび割れてゴーレムが崩れ落ちた、しかし再生はしなかった。凍っているから。



「そんな、俺っちのグレアが……まだだ、まだ負けてない!スペニドル!」



そこには数十本の雷の槍が出現した、まだこんなに魔力が残ってるなんて。仕方ない、水の第五魔法を使うか。



「うわあぁぁぁぁ!」



相手は次々に槍を撃ってきた、けど……僕は当たる前に呪文を唱えた。



「水の第五魔法『水の竜巻(クルセ・ガルス)』!」



僕の手からでた水の竜巻は最初は手のひらサイズだったが徐々に大きくなり見上げるほどになった。その竜巻は周りの雷の槍を飲み込んで相手に向かっていった。



「何だよ……これ」



相手は呆然と立ち尽くしただ竜巻に巻き込まれるのを待つしかなかった……けど。僕はあたる寸前で竜巻を止めて消した。そこには完全に戦意喪失した相手がいた、僕が近づくと。



「お、俺っちの……負けだ……」



そして仰向けに倒れた。



「ふ~これで終わった……あれ?確か葵さんが二人倒して、僕が二人倒して……あと一人は?」



「何だよみんなやられちまったのか?しゃあねぇ俺が出るか」



まだ一人残ってたんだ、面倒だなぁ。僕はシュレイナの方を見た。シュレイナは僕を見ると、っしっしと手を振った。もう瞬殺でいいの合図だ。と、そこへ……。



「おめ~ら覚悟しやがれ、もう魔力は残ってねぇんだろ?一捻りだ」



水の鞭(クルセルド)



僕はクルセルドで男の体を縛ると。



「あ?なんだこりゃ」



ポイッと放り投げた。



「うあぁぁぁ!」



そして投げた先には……目覚めた葵さんがすでに刀の峰の方をバットのように構えていた。



「これで、しまいや」



カキイィィィン!



男が天高く舞い上がりそのまま地面に強打して気を失った。これで本当に終わりだ。



「悟!」



葵さんが僕の方へやってきて僕らはまたハイタッチをかわした。

いろいろと意見はあると思いますが、とりあえず一戦目は終了です。もうお気づきかと思いますが水の第四魔法がでていませんね、考え中です(汗)戦いの内容は想像できたでしょうか?皆さんの期待に応えられたら幸いです。感想待ってます!!

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