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ありがとう、葵さん

間一髪のところで葵さんに助けてもらった僕はすぐに相手との距離をとった。もちろん葵さんも。



「ん~もう一人も来たか、そうこなくっちゃ!行け、グレア!二人まとめてやっちまえ!」



「うおぉぉぉぉ!」



岩の巨人がまた拳を振り上げて僕らを襲ってきた。



「こいつは結構やばいなぁ、一旦引くで!悟」



これじゃあいつまでも逃げるままだ、こうなったら。



「クレウス!」



100%のクレウスをぶつけた。



「ぐおぉ!?」



巨人の右腕が吹き飛んだ。よし、このまま行けば……え?



「あいつ……不死身か?」



崩れ落ちた岩が再び巨人に吸い寄せられてまた再生した。



「無駄無駄!俺っちのグレアはちょっとやそっとじゃ壊れないよ~」



そんな、こんなのどうやって倒せば。そんな時、客席からシュレイナの声が聞えた。



「悟ー!倒せないなら動けないようにすれば良いんじゃないの!?」



動けないようにする………そうか!



「葵さんちょっと………」



僕は葵さんに作戦を伝えた。



「ほ~自分そんなんも出来るんか?」



「はい、まだ実践じゃ試してないけど……やってみます!」



「ほんならその間、ウチは時間稼いどけばええんやな?」



「お願いします!」



僕は少し離れて意識を集中させた、大量の魔力を使うために。僕はこれまでにしてきた修行の成果を見せる時だ!



~葵の視点~



悟が言う魔法を使えるまでにウチが少しでも時間を稼がなあかん、しっかしあのゴーレムやっかいやなぁ。いっそ本人狙ってみるか?



「よ~し、とりあえず足場崩してみよか」



ウチはゴーレムの足元を狙った、さっき腕切り落としたし、いけるやろ。



「おらあぁ!」



「ぐるおぉ!」



思いのほか簡単にゴーレムは崩れた、おっしゃ、このうちにあのガキを。



「へ~こっちに来たかでも………スフェイル!」



ウチの振り下ろした刀が雷の盾でガードされた。っく、案外やるやんか。



「ほな、何度でもいったらあぁ!」



「う~んしつこいな、君も足元ががら空きだよ、ドリゴマ!」



んな!?足元から岩が。



「うわ!」



しまった、攻撃に意識しすぎた、やっぱこいつ結構強いやん、やけど………。



「まだまだ!」



ウチだって負けられへん!何度ガードされて攻撃を食らおうが、時間を稼ぐんや。



「もう一人は何やってんのかなぁ?あそこで」



あかん、バレてしもたか?



「あれは……魔力を溜めてるのか!?それはマズイなぁ邪魔させてもらうよ、スペニドル!」



悟に雷の槍が飛んでった、あかんこの距離じゃ間に合わん……魔法はあんま使いとおなかったんやけどな~一個しか使えへんし。



「しゃあないな、ラグロン!」



ウチは雷の槍に火の玉をぶつけた。



「へ~君は『火』なんだ、なんか予想通りって感じだな」



攻撃が邪魔されたってのにえらい余裕やな、けどもうちょいや。



「う・し・ろ、気付いてる?」



「……え?うぐっ!」



振り向くとさっきのゴーレムが振子のように拳をウチにぶつけてきてそのままウチは吹っ飛ばされた。



「さて、あと一人かな」



あかん、悟が………まだや!



「ラ、ラグロン!」



ウチは何とか一発相手にぶつけられたけど、意味ないか……。あかん、気ぃ失いそうや。



「ありがとう、葵さん、おかげで魔力を溜められたよ」



悟のそんな声を聞いて、ウチは気を失ってしもた。



~悟の視点~



葵さんが時間を稼いでくれてようやく魔力が溜まった、これで。



「な~んだ、まだ何かするの?もう無理だと思うけどなぁ」



「そんな事ないよ、葵さんがくれた時間を無駄にはしない……」



僕は手を合わせて唱えた。



「魔力混合!」

次回も悟君がやってくれます!修行の成果は実るのでしょうか?次回いよいよ一戦目完結!感想待ってます!!

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