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あいつは人じゃなかったって

「それで…どうなったの?」



悟が興味深そうに聞いてくる。



「そりゃ~もう惨敗もいいところだ、一つとして攻撃があたらなかったよ」



「一つも?」



「そ、一つも」



その言葉の通り、俺の攻撃は全くあたらなかった。



~時間戻り、陸斗とクロードへ~



「うおぉぉぉ!」



雷を短剣に込めた俺はクロードさんに向かって攻撃しようとした。最初はこっちが刃物で向こうは丸腰じゃあさすがにダメかと思ったから短剣とは逆の手でクロードさんを殴ろうとした、けど・・・



パシッ!



クロードさんは軽く片手で俺の手首を掴んで止めやがった。



「何!?」



そのまま俺は地面に落とされた。



「いてっ!」



「ちょっと待った、まだ葵の修行用の鉱石を出してなかったんだ」



「はぁ~」



「そうだな~まずはこの岩あたりかな、葵!まずはこの岩を切るんだ、割るんじゃないぞ、『切る』だからな、それが終わったら次はこの岩だ。そう簡単には切れないからな。その間俺は陸斗の相手してるから」



「切るって、この岩ですか?わかりました!……ウラアァァァ!」



雄たけびをあげて葵さんは刀を振りかざした。しかし岩は刃にあたった部分が少し欠けた程度だった。



「ごっつ硬いな~もっと魔力溜めるんか?……おりゃ~!」



その間にクロードさんはこちらへ向き直った。



「さて、待たせたな。始めようか」



「言われなくても!・・・ていやぁぁぁ!」



それから俺は何度もクロードさんに挑んだがすべて蹴りも拳も片手で止められちまった。おまけに魔法もな。本当に強かったよクロードさん。結局その日は攻撃をあてられなかったってわけだ。葵さんも一つ目の岩はなんとか切れたけど二つ目はもう魔力がなかった。



~再び悟視点へ~



「クロードってそんなに強かったんだぁ」



今までの敵は弱すぎなだけかと基準がわからなかったけど、やっぱりクロードとシュレイナは天界でもトップレベルなんだ。



と、そこへシュレイナとカネアさんが帰ってきた。



「お帰りシュレイナ、どこに行ってたの?」



シュレイナとカネアさんは浮かない顔をしていた。



「ちょっと城までね」



「城って、グロッツ様の?」



「そう、そこである人に会って来たわ」



ある人?



「カルマよ」



カルマ?カルマって、アリシアさんのもう一人のパートナーの!その言葉にアリシアさんが反応した。



「カルマさん!?居たんですか?彼は今どうしてるんですか!?」



「ちゃんと生きてるわよ、重症だけど命に別状はないそうよ」



よかった、カネアさんの話を聞いて心配してたけど無事だったんだ。



「あたしたちが行った時も目を覚ましてなくてね、結局話したのは夕方ごろよ」



今までずっと城のなかで待ってたんだ。



「少ないけど、あの時何があったかを話してくれたの。今からみんなにそれを説明するわ」



みんなが机を囲んで話を聞く体勢になった。



「まずあたしとカネアが城に行ってカルマの居場所を聞いたの、そしたらいつの間にかカルマは城の中に運ばれてて奥の部屋で目を覚ますまで安静にしているって聞いて、そのまま数時間くらい経って面会が許されたから部屋に行ったの。そこには傷を負ったカルマが居たわ。彼は目を覚ましてこう言った」



みんなが息を呑んで聞いていた。



「あいつは人じゃなかったって」

ここでクロードもシュレイナくらい強いんだって所を書いてみました。少ししか描写できませんでしたが、とりあえずみなさんに伝わればいいなと思っています。

次回はシュレイナの視点で話がスタートします。カルマに一体何があったのか?

感想待ってます!!

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