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でもやるしかないんだ!

上級魔法……一体何をするんだろう。



「上級魔法、それは属性の混合よっ」



「属性の……混合?」



「そう、例えば私だったら得意なのは水と雷だけどどちらか片方の魔法にもう片方の属性を加えるの、そうすれば魔法はもっと協力になるわ」



えっと~魔法にもう片方を加える?



「君には口で説明するよりも実践でしたほうがいいわね、よく見てて」



コミルさんは少し離れると両手を合わせて……



「魔力混合!クルセルド!」



するとコミルさんの腕から水の鞭が伸びたがその鞭はバチバチと音が鳴っていた。もしかして、雷の属性が混ざってる?



「どう?これで説明はいらない?こんな風に雷の属性をクルセルドに加えることで魔法を強化したの」



「それは別の魔法でもできるんですか?」



「そうね、大体の魔法で出来るわよ。加える属性を変えれば何通りも増えるし。ためしにやってみれば?」



僕はコミルさんがやっていたように真似して手を合わせてみる。



「魔力混合!クルセルド!」



呪文を唱えると僕の腕からもクルセルドが伸びた……が電撃を帯びたもののすぐに弾けて消えてしまった。



「あれっ!?」



それを見ていたコミルさんは。



「ダメダメ、加える魔力が多すぎるわ~。それじゃあ魔法の方が消えてしまう、もう少し雷の方を抑えないと、はいっもう一度!」



……思ったより難しい。僕はもう一度手を合わせた。



「魔力混合!クルセルド!」



さっきよりも雷のイメージを少なくした。すると。



「それじゃあ、ただのクルセルドじゃないっ」



僕のクルセルドには雷が帯びてなかった。う~やっぱり難しい。



「よし、もう一度!」



僕はもう一度試みた、が、また失敗した。調節がどうしても上手くいかない。



それから何度も練習した、コミルさんも見本を見せてくれたが何故かできない。それからどれくらいが経っただろう……時計が無いから時間の経過がわからないや。そのとき視界が暗くなった。



「………あれっ?」



「おっと!?」



コミルさんが僕の体を支えてくれた。



「無理しすぎよ、魔力は無限じゃないんだから、一度に大量の魔力を消費する魔力混合を使ってたらすぐに空になるわよ、私でも使えるのは2~3回程度。もうヘトヘトなんだから」



そういうコミルさんの息は上がっていた。気付かなかった、僕だったからこんなにも長く。



「とにかく、今日の修行は終わり!続きはまた明日ね」



「……はい」



やっぱり上級魔法は難しい、シュレイナもクロードもこの魔法を使えるんだろうなぁ。どれくらい練習したんだろう。



「コミルさんは、魔力混合はどれくらいで使えるようになったんですか?」



「そうね~学院卒業試験がこの魔力混合だったんだけど……たしか、1ヶ月くらい?」



「・・・・・」



1ヶ月!?そこまでするなんて、どうやってすれば。



「ちゃんと考えてあるわよっ私たちの場合は一日一回、魔力混合を使ったらその日の魔力を半分くらい消費しちゃうの、だけど悟君は第一段階をした上に何十回も練習してるんだから、そのうち覚えるようになるわよ」



「練習すればするほどに、わかるものなんですか?」



「どんな魔法だって練習は質より量が大事よ!だから魔力の高い悟君なら5日もあれば十分」



5日、まだこんな状態なのに5日で、出来るのかな。でもやるしかないんだ!



「それじゃあ今日のところは宿に戻りましょうか、みんなもそろそろだと思うし」



「は…い……」



すごく疲れた、宿に帰ったら……寝よう。もう何も考えなかった、ただ宿に帰る、それだけだった。気が付くと僕はコミルさんの背中の上だった。



「あ、気が付いた?ビックリするじゃない、歩きだしたと思ったら寝ちゃうんだもん。もうすぐ着くわよ」



目の前に宿が見えていた。



「ありがとう、コミルさん。もう降ります」



「ほいっ」



そして僕は宿の前で降ろしてもらい扉を開けた。

悟君て女性におんぶしてもらうことが多いですね、なんだか羨ましいです(笑)

さて次回は他のみんなの修行の様子を見てみたいと思います。みんなはどんな修行をしていたのでしょうか?感想待ってます!!

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