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おもしろいわね、君って

「さ~とりあえず始めましょうか!」



始めるって言っても何をするんだろう?



「シュレイナから聞いてるけど悟君、あなたの魔力はグロッツ様よりも高いんだって?」



「はい、確か250だったかな」



「なるほどね~そんじゃあ今回は攻撃や防御とかじゃなくて戦闘の補助に魔力を使う練習をしましょうか」



戦闘の……補助?



「それってどういう……」



「ん~具体的に言うと……例えば属性が風だったら自分の周りに纏って移動してみたり空を飛んでみたり、私は水だからこういうのもね」



そう言うとコミルさんの足から水が噴射して飛び上がった。



「うわぁ!」



「あっはは~!驚かせちゃったね、こんなふうに水を足の裏からだして空中を歩いてみたりね」



ある程度歩くと水を弱めてコミルさんが降りてきた。凄いなぁ、僕にもできるのかな。



「他にもいろいろあるんだけど、それは後で説明するわ、悟君、大事なのはイメージよ。両足から水が出るのをイメージしてね」



「わかりました」



僕はさっきのコミルさんのやっていたのを思い出してみた。え~っと水が思いっきり……。



バッシャャーン!!



足から勢いよく水が出たので僕は地面に背中を強打して倒れた。



「痛ったたたたた~」



やっぱり上手くいかないや。



「あっはは~やっぱり魔力が高くても初めはみんなそうなっちゃうのよね~。私も始めたばっかの頃はそうだったわ、魔力の大きさじゃないの、そうね~魔力のコントロールよ」



コントロール……その言葉を聞いて僕は思い返してみた。そうだコントロールだ、別に投げるわけじゃない、でも…あの感覚を思いながらやれば。



目を閉じ深呼吸をする。そうだ、的当てをするようなイメージで集中して………出ろ!



すると、少しだけ体が宙に浮いた気がした。いや、浮いてる!足の裏から水が出て、保ってる。



「コミルさん!やったよ!」



それを見ていたコミルさんは。



「凄いじゃない!こんなに早くコツを掴むなんて、やっぱり君は違うわね、他の子達と……じゃあそのまま徐々に魔力を上げてみて。水の量が多くなるはずよ」



「わかりましたっ」



僕はそのまま自分の中の魔力を出力を上げてみた。すると水は勢いを増して更に高く上がった。



「ん~こんなもんね~そろそろ第二段階に行って見ましょうか、悟君もう降りてきていいわよ!ってあれ?」



わぁこんなに高く……あれ?止まらない、水がどんどん出てくる。だめだ止めなくちゃ、そうだもっと集中して……止まれ~止まれ~………あれ?水は止まったけど何で下に行かないんだ?



「あちゃ~まさかここまでやっちゃうとは……」



僕の足元には………氷柱が立っていた。僕がさっきまで出していた水だ、何で氷に?



「あわわわわっ」



当然、ツルツル滑って体勢が整わない……あ、ダメだ、落ちた。



僕はそのまま、まっ逆さまに落ちていった。



「ったくも~しょうがないわねっと」



コミルさんが僕を受け止めてくれた。助かった~でもなんで?



「ホントにね~悟君。何で先走っちゃうかな~?」



先走った?僕は意味がわからなかった。



「無意識だったのね、それにしてもこんなの造っちゃなんて、やっぱ魔力ね~」



「コミルさん、これって」



「そうね、言わばこれが水の魔法の真骨頂!自分の魔力を更に加えることで温度を下げて氷にするのよ、それを今から教えようと思ってたんだ・け・ど…ね~」



何かがっかりしている、僕悪い事しちゃったのかなぁ?



「ご、ごめんなさい」



「何謝ってんのよ!そりゃあこっちは教えたくてウズウズしてたのに悟君が一気に行っちゃうからさ、ちょっと物足りなさはあるけど・・・じゃあもう次ぎ行くわよ!」



「は、はい!」



やっぱりちょっと怒ってるかな。



「あっはは~、おもしろいわね、君って」



コミルさんが最初にしたような笑顔になってくれた。よかった~怒ってないんだ。



「じゃあ次は上級だからね!がんなりなさいよ!?」



「はい!」

ここでも悟君はやってくれました、もう弱い主人公じゃないかな~。最近そう思います。コミルのキャラがイマイチ定着しません、どうしたもんでしょうか。次回もコミルと悟君の修行がしばらく続きます。感想待ってます!!

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