よろしくね!
「--とる、--ろ、--だぞ~悟!」
目が覚めた、あれからまた寝ちゃったんだ……もうあれは出てこなかったけど……目の前には陸斗の顔があった。
「悟、みんなは起きてるぞ、朝メシできてるから早く来い」
陸斗が僕の肩を掴んで前後に揺さぶった。うぅ寝起きだから気持ち悪い……
「朝ごはん?この世界の朝食って」
天界の朝ごはんってどんなだろう、木の実とかなぁ。
「まぁ来て見ろよ」
そう言って陸斗は部屋を出て向こうへ行ってしまった。僕もベッドから起き上がり部屋を出た。
昨日みんなで談笑していた部屋にはもうみんなが起きていて朝食の用意をしていた。
「あ、悟さん。おはようございます」
アリシアさんが皿を並べている手を止めて僕に気づいて挨拶をした。僕も素直に返した。
「おはよう、アリシアさん」
そこへ葵さんが来て。
「お~悟君、遅いで~ウチ待ちくたびれたわ~はよ準備手伝いや」
「そんな事言って、お前全然やってねえじゃんか!」
「はいはい、ウチも手伝います~」
大介さんに突っ込まれて葵さんが宿の外へ出た。……あれ、開いてる扉の外からいい匂いがする。僕も外へ出てみると、そこには。
「あ、悟も起きたのね。今あんたの分も焼いてるからとりあえずこれ運んでっ」
と、渡されたのがバスケットいっぱいになっているパン………パン?
「シュレイナこれって…」
と、目の前で焼いているのは目玉焼きのようなもの、いや目玉焼きだった。
「何で僕らの世界のものが」
向こうからやってきたカネアさんはトマトやレタスやきゅうりの刻んだサラダを持ってきた。
「さぁこれで全員分ね、中で食べましょ」
そしてみんなでイスに座って食卓を囲んだ。
「それじゃあ、いただきます!」
「「「いただきま~す!!」」」
シュレイナの号令に合わせてみんなもいただきますをしてそれぞれパンやサラダに手を伸ばした。
「シュレイナ、なんで僕らの世界の朝食が……」
「あぁこれ?」
と言って食べかけのパンを皿の上に置いて応えた。
「これはねおじいちゃんの部下が事前に人間界でどんなご飯を食べているのかを調べてそれに合わせて作ったものの材料を各チームに手配しているの。それをあたし達が調理するのよ」
そんなコトまでできるんだ。じゃあこれも形は似てるけどレタスやトマトじゃないんだ。
「まぁ実際の話、人間界の食物は大昔に天界から偶然その種が落ちて来てそれが育ったたり独自の進化を遂げたものだったて言う事もたまに聞くしね、似たようなものがたくさんあるのよ」
そうだったんだ、どうりで味もほとんど変わらないわけだ。
そうして僕らは食事を済ませて宿の外に出た。
「さて、昨日言ったとおり今日は属性別に分かれて訓練するわよ!葵と陸斗は火の属性でクロードのところ、大介とアリシアちゃんは風でマレーサとネルザね、じゃあ各自分かれて解散!後はよろしくね、行くわよカネア」
そう言ってシュレイナはカネアさんとどこかへ行こうとしていた。あれ、僕は?
「シュレイナ、僕は?」
「悟君はわたしよ」
振り向くとそこには昨日のお風呂造りで水を入れていた人。
「えっと、コミルさん?」
「そ、シュレイナに任されたの。よろしくね!」
そう言ってコミルさんはニコッと笑うと付いてきてと、案内された。
そしてまたいつもの草原で修行をすることになった。
ちょっとキャラも多くなってきて忘れがちなキャラの容姿や性格を詳しくかいてませんでした(汗)ので次回は格キャラクターの紹介をしたいと思います。
感想まってます!!