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あたし……あの子苦手かも

「これが私達に起こったことです。カルマは今もどこにいるかはわかりません。シュレイナさんたちが来てくれなかったら…今頃」



ここでカネアさんの話が途切れた。そして今度はシュレイナが口を開いた。



「そんな事があったの……今日の夜にでも私がおじいちゃんに聞いてみるわ。だから今は顔をあげなさい」



シュレイナがカネアさんの背中をさするとカネアさんは少し元気になった。



「はい、ありがとうございます」



「じゃあ気を取り直して、みんなの自己紹介をしましょうか。悟、あんたから見本になりなさい」



「え、僕?何を言えば……」



「とりあえず名前と、歳ぐらい言っときなさい」



「わかった…名前は荒川 悟、12歳です」



「じゃあ、質問ある人っ」



シュレイナが皆に呼びかけるが少しの間、沈黙があった。けっこうこういうのって聞きづらいのもあるんだよね。そんな中一人の女性が手を挙げた。



「じゃあウチいいですか?」



その人は長身で長めの茶髪で陽気そうな関西弁だ、大阪の人かな。



「いいわよ」



「えっと、悟君やったっけ?自分は魔法の属性は何使うん?」



「あ、えっと水と雷です」



「ほ~二つ使うんやぁ。おおきに、次いってええよ」



その人がにんまりと笑って僕の方を見た。なんだろう。



「次からは自分の属性も言いましょうか、じゃあ次あなた」



と、言ってシュレイナはさっきの関西弁の女性を指名した。



「ん、ウチの名前は『崎野さきの あおい』14歳、属性は火だけやけど結構魔法には自信あるさかい。よろしくやろな!あ、苗字やなくて名前で呼んでや!」



けっこうテンションの高い人だ。テーブルを囲うように座っていて葵さんは僕の左隣に座っていたので自動的に時計周りに自己紹介が始まった。次は柔道部の主将のようなゴツい体の男性だった。短い黒色の髪の毛をかきながら口を開いた。



「次は俺か。名前は『神室かむろ 大介だいすけ』俺も歳は14だ。属性は風と地。以上だ」



淡々と自己紹介を終え、次の人に回った。アリシアさんだ。



「私の名前は『クリス・アリシア』です。13歳で属性は水と風です。よ、よろしくお願いします」



と言って律儀に頭を下げる。そこに葵さんが質問をした。



「なぁなぁ!自分どこの国から来たん?金髪やし目ぇ青いし、ごっつかわいらしい顔しとるな!」



ずばずば言われてアリシアさんももじもじしていて、焦っていた。



「えっと、出身はフランスです。5歳の頃に日本に来てずっと日本暮らしです」



「さよか、ええなぁ。羨ましいわフランス」



葵さんが目を瞑りながら想像している自分がフランスにいる想像でもしているんだろうか?そんな姿を見てシュレイナが、



「えっと次行ってもいい?」



「あ、どうぞ、どうぞ」



申し訳なさそうにぺこぺこする葵さん。



次はグレーの少し長めの髪の毛で背丈は僕と同じくらいだけどどこか大人びていた。



「俺で最後か、名前は織田おだ 陸斗りくと 12歳。属性は火と雷だ」



僕と同い年だ。それなのに何故か年上に見える。誰かに似ているなぁ。



「みんな終わったわね。じゃあ次はみんなに二回戦で使う武器を選んでもらいましょうか」



その言葉に葵さんと大介さんがピクッっと反応した。



「武器!?ホンマにええの?よっしゃあ!ウチな、学校で剣道部やってん、しかも部長な!ほんでテレビで日本刀振り回してんの見ていつかウチも日本刀使って見たいなぁって思っててん!」



シュレイナがマシンガンのような言葉の銃弾に圧倒されながらも指を差しながらあっちに武器庫があると言うと葵さんは一目散に走っていった。



「あ、俺も!」



それにつられて大介さんもちょっと早足で向かった。葵さんほどじゃなくてもこの人もウズウズしてたんだ。




「私達も行きましょうか」



アリシアさんに言われて僕と織田君も武器庫に向かった。



すれ違いざまにシュレイナがボソっとつぶやいた。



「あたし……あの子苦手かも」



「…………」



織田君とアリシアさんはなんの事だかわかっていなかったが僕にはわかった。シュレイナが押されるなんて……恐るべし関西人のしゃべり。

とりあえずメンバー4人の紹介でした。それぞれのパートナーはカネア以外はこの後はほとんど出ないつもりです……見た目的には皆さんのイメージにお任せしますただ女性キャラは葵は灼○のシ○ナを関西人にしたような感じでアリシアはISのシャ○のショートバージョンだと思ってください。

感想待ってます!!

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