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絶対に戻って来いよ

僕たちが最後の火の石を手に入れたとき、その相手はすでに二つ持っていてすなわち僕らの火の石は合計で四つになったんだけど、しばらく走ってから敵のいないところでシュレイナが。



「四つあっても仕方ないわね。その辺に捨てておきましょう」



と言って言葉どおりその辺の茂みに捨ててしまったのだ。あの火の石を取りに行けばこの人を助けられる。



「わかってるの?悟、あの場所から短時間で戻ってこられたのはあたしたち天界人の力があったからなのよ!今から行っても時間内に戻ってこられる保障は無いわ!」



「わかってる、でもやってみなきゃわからないよ!絶対に戻ってくるから!」



そう言い残して僕は森の中へ戻った。



「っとにもう絶対にわかってないわ。あたしも行くから、クロードはここで待ってて、間に合わなかったらあんた一人で先に行ってて」



「あぁわかった」



そしてシュレイナも悟のあとを追った。そこへアリシアがクロードに話しかけた。



「本当にいいんでしょうか?悟さん……でしたっけ、私のために」



「行っちまったモンはしゃあねぇよ悟はああいう奴なんだ、それよりあんた、これ持って先に行きな」



と言ってクロードはアリシアに火の石を投げ渡す。彼女はそれをあわてて受け取った。



「わわって、え?これって」



「もし悟が間に合わなかったのためだ。行ってくれ、悟が間に合わなかったらあいつはきっと後悔するだろうからな」



アリシアは火の石をじっと見てから。



「あ、ありがとうございます!私、向こうで待ってますから!」



「あぁそうしてくれ」



そしてアリシアとそのパートナーは扉の向こうへ行ってしまった。



「悟が間に合わなかったらシュレイナ怒るだろうないや、いや必ず怒るな。だから絶対に戻って来いよ、悟」



~悟たちの視点へ~



シュレイナとともに火の石を捨てた場所にたどり着いた僕は火の石を探していた。そんな僕をみてシュレイナは。



「ねぇこの辺だよねシュレイナ」



「そうだけど……ホントにバカよねっ悟って」



「うっ」



自分でもわかってたけど。ここまでストレートに言われるとグサッっと来るものがあった、けど。



「嫌なんだ、目の前に困っている人が居るのに助けられない自分が無力な自分が。でもこの世界に来てから少しずつだけど自信がもてたんだ。シュレイナやクロードのおかげだよ。だから今は人の役にたちたいんだ!」



自分の世界にいる時の僕は困っている人が居ても何も出来なかった。いや、やろうとしなかったんだ。どうせ僕がやっても……という思いがありその一歩が踏み出せなかった。だから今は少しでも……



「はぁわかったわよ。あたしも探すからあんたも全力で探しなさいよ!」



「ありがとう!シュレイナ」



そして探すこと五分くらいで火の石が見つかった。



「あったよシュレイナ!早く、クロードたちの所へ戻ろうよ!まだ間に合うよね?」



「……無理よ」



「え?無理って、魔力を足に使う力があれば、間に合うはずじゃ」



「その魔力が無いのよ。それにあったとしても残りの時間が無いわ」



そ、そんな、ここまで来たのに。また僕は助けられないのか。この世界でも僕は…無力だ。



「だから、あんたの魔力を使うわ」



え、僕の魔力?



「右手を出しなさい」



「う、うん」



僕は言われたとおりにする。



「ちょっとの間だけだからね、それと……許してよね、おじ~ちゃん」



(おじ~ちゃん?それって)



そう言うとシュレイナは僕の手を握り呪文を唱えた。



「………我はペトラルカの血を次ぐ者。今は亡き汝の力を我に授けたまえ。ウラヌス・メイリス・ペトラルカ」



その呪文を聞いた瞬間に僕は意識が遠のき気を失っていた。



「ロベルト家に代々伝わる魔力吸収の魔法よ本当は禁術なんだけど、ごめんね、悟の魔力は一日もあれば回復するだろうから少しの間だけ借りるわね。これであの魔法が使える。制御できるかは怪しいけど…やってみますか!」



シュレイナは呪文を唱えるとその場から消えた。

活躍って程でも無かったですね(汗)本当は火の石を見つけてからバトル展開にしようと思ってたのですが、よく考えたら十分でいってバトッて戻るのは無理ですねということで、シュレイナの伏線を張ることにしました。この魔法はのちのち登場したりしなかったり(笑)感想待ってます!!

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