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悟が少しだけ怖く見えた

『目覚めよ…悟』



暗闇で声がする。誰だろう、僕に話しかけるのは。どこかで聞いたことのある声だ。何故か懐かしく感じる。



何処までも続いている暗闇。そこで僕は一人だった。また声が聞こえる。



『私の……目覚めさせよ』



声が途切れる。僕は暗闇に向かって声を投げかけた。



「あなたは、誰なんですか?」



『……いずれ………分かる日が来るよ。さぁ今こそ力を解放しなさい!』



その言葉を最後に声は聞こえなくなった。



「待ってよ!あなたは……誰!?」



暗闇に向かって走ると急に足が沈みだした。



「……え?」



そして僕の体をどんどん飲み込んでいく。



「…嫌だ、助けて!誰か!」



そしてついに視界が真っ暗になり気が遠くなった。



~ここからシュレイナ視点~



悟が瑞村って子に吹き飛ばされて木に頭をぶつけて気を失った。悟ったらいきなり油断して。全員が敵って言ったじゃない。



「いきなりなんて卑怯じゃない!」



と、言いつつもこの手の奴らは勝負に卑怯もクソも無いなんて言って開き直るタイプの奴なのよねぇ今更言ってもダメか。



「騙されるその子が悪いんじゃないのか?知り合いでもないのに近づいたらいくらなんでも攻撃するくらい分かるだろ」



確かにそれもそうよね。悟ってホントに馬鹿!



「さぁ大人しく火の石、渡しなさいよ。ここからは私達も戦えるんだから、そっちが不利になるのよ」



今回の闘いのルールでは天界人は天界人同士。人間は人間同士でしか戦えないんだけど。どっちかの人間または天界人が気絶か戦闘不能になったらどちらかの加勢に行ってもいいルールになってる。



「だから何よ!あんた達なんてこのあたし一人でも十分すぎるわ!優勝常連者なめんじゃないわよ!」



実際あたしは負ける気がしない。多少はダメージを負うかもしれないけど、小さい頃から王家で魔法を教わったあたしならこんな相手に負けない、負けられないのよ!



「それじゃあ行くぜ?」



バイザンが臨戦態勢に入った。来る。



「あたしだってぇ!」



相手に向かって走り出そうとしたそのとき。



「待って、シュレイナ」



とたんに後ろを振り返る。悟?見ると悟が目を覚ましてこちらに歩いてきた。



「僕が、戦うよ」



「人間の方が戦えるならしゃーねぇな。耕輔、行け」



バイザンがひとまず引いて代わりに瑞村が出てくる。



「何だ、また倒されたいのかい?」



瑞村は余裕の表情だった。悟、本当に戦えるの?



「悟、あんたもう大丈夫なの?」



「大丈夫だよシュレイナ。ゴメンね。すぐ終わるから」



「すぐってあんた……!」



悟があたしの横を通り過ぎるときに悟の表情を確認した。さっきまでの悟じゃない。確かに悟だけど…何かが違う。すごく冷たい目をしてる。どうしたのよ悟。



「ちょっと悟!」



あたしが飛び出そうとしたときにクロードに肩を掴まれた。



「今は…行かないほうがいい」



「どうしたのよクロード」



「まぁ見てろって」



クロードが不適に微笑んだ。こんなクロードも初めて見る。そんな事をしてる間に悟が瑞村の近くまで来た。



「さっきはゴメンね~君があまりにも弱くってつい」



口では謝ってるけど全然そんなきが伝わってこない。それに対して悟は



「いいよ、僕も油断しすぎたみたいだし、ここからはちゃんとするから」



何よ悟、あんたそんな事いう奴じゃないでしょ?あたしには悟が少しだけ怖く見えた。

悟君が何かに目覚めちゃいましたね。書いてみてシュレイナがここまで動揺するのはちょっと違和感を感じます。次回は悟が悟じゃなくなります。

感想まってます!!

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