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早速潰さなくちゃいけないなんて

僕らを囲んでいたのは鈍器や刃物を持った人たちが数十人いた。何で僕らだけこんな目に……するとシュレイナが呆れたように言った。



「は~今年もやっぱり来たか、懲りない人たちね」



こんな状況でも何でそんな悠長なことを言っていられるんだ?



「シュレイナ、今年もって?」



「え?あぁ。いや困ったもんよね~あたしが初めてこの闘いにエントリーしたのが5年前でその年も次の年も優勝したの。そしてら3年目から始まるときはいっつもこう!」



3年前から?でも何で僕達に妨害を。



「つまりな悟。他のエントリー者が金でこいつら雇って俺達の邪魔をするんだよ。俺は初めて参加するが、まさかこんなにも来るとはな」



クロードが説明をしてくれる。そうかこの人たちはみんな雇われて僕達を。



「でも、だいたいいつも襲ってくるのは、悪い事して魔法の許可を一時停止された人たちだから、魔法は使ってこないの。だからいつもは適当に目くらましの魔法とか使って逃げてるんだけど……今回はその必要は無いわよ。ついでにもう二度とこんなことさせないようにしましょう」



シュレイナがニッっと笑った。あ、なるほど。だからシュレイナはあの時……



それは昨日の魔法を教わるときにシュレイナが僕に言ったことだ。



「雷の第二魔法だけど、多分スタートしてからいきなり使うと思うから、十分に力の調節を覚えておきなさい」



あの意味が今やっとわかった。



「悟、分かってるわね?雷の第二魔法。威力は10分の1で」



僕は左手を地面の下につけて呪文のを唱えた。



雷の網(スファレイド)!」



そう叫ぶと僕の手のひらからでた電流は地面を這って八方にちり周りの人たちを痺れさせた。スファレイドはそもそも雷を帯びた手で相手に触れて一時的に動きを止める魔法だが僕のはというと……



「悟のスファレイドは雷が手から溢れちゃうからねぇ悟が抑えきれないから勝手に手を下に付いたら電流が八方に散ってくんだから、あたしも初めて使われたときは焦ったわよ。危うく感電するところだったわ」



そう偶然できた僕だけのスファレイドの使い方だった。そんな事を言っている間に周囲の人たちはみなちょっとだけ感電して伸びていた。その中に一人だけ倒れたまま意識のある男がいた。その男の襟を掴んでシュレイナが言った。



「これで分かったでしょ?もう二度目は無いからね。わかった!?」



「……は…はい」ガクッ



そういうと男はそのまま気絶した。



「さ~て気を取り直して出発しますかっ!」



そして僕らは森の中へ入っていった。



~森の中歩くこと10分ほど~



遠くから闘っている音や何かが爆発する音などが聞こえた。いよいよ本格的に始まったんだ。そんな所に一人の男の声が聞こえた。



「よぉアーチェス、久しいな。お前は今年からの参加だってな」



上を見上げると木の葉が茂って見えないけど誰かいる。アーチェスっていうのは、クロードの事か。



「あんたは……バイザンか」



「あぁそうだ。そんで下にいる2人が俺のチームだ」



木の後ろから出てきたのは20代前後の背の高い女性と、僕と同じか一つ上くらいの男の子だった。そして木の上から飛び降りてきた男は女性と同じ年くらいだった。



「は~あんまし期待はしてなかったがあの人数にこの速さで無傷とはな。まっ並みの魔法使いなら中級魔法くらい使えば簡単に倒せる人数だしな」



さっきの襲ってきた人たちはこの人が雇ったのか。すると女性のほうが愚痴を言い始めた。



「まったく使えないわね。だから魔法を使えるやつを雇えって言ったのよ。あ、紹介が遅れたわね。私はシェリア。そして私達のパートナーの『瑞村みずむら 耕輔こうすけ』よ」



そう言い男の子の背中を軽く叩くとその子があわてたように挨拶をした。



「よ、よろしくお願いします!お、お手柔らかに」



そう言うと瑞村は震えながら手を差し出してきた。握手?やっぱり他の連れて来られた子共達も慣れない世界に緊張しているようだ。僕も手を差し出すと笑いながら



「よろしく!」と言った次の瞬間。



「悟!ダメ!!」



シュレイナの叫び声が聞こえた。そして瑞村もさっきまでとうって変わって…



「せっかく同じ世界の人と知り会えたのに……早速潰さなくちゃいけないなんて………悪いね」



気が付くと僕のローブの中に瑞村の手があった。



「え?」



そして彼が呪文を唱えた。



突風フェルシ!』

やっぱり悟は強いけど弱いところもありますね。でもそこが彼のいいところなんです!主人公には欠点があるほうが私はいいと思いますね。皆さんはどうでしょうか?完璧最強or欠点まるけ

感想待ってます!!

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