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……おやすみね、悟

「つまりあれか?そこの人間がこの俺を召喚したはいいが、能力値が低すぎるから不完全な俺が出ちまったってことか」



僕の水龍がシュレイナの説明を聞いて納得したようだ。



「んなこと納得いくかあぁぁぁ!!」



………そうでもなかった。



「お前らなぁどうしてくれんだ!特にシュレイナさんよぉ。あんた相当な魔法の使い手なんだろ?何でこんなことになったんだよ」



シュレイナのことをこの水龍は知ってた。そんなに有名なのかな。シュレイナも自分の名前を呼ばれて驚いていた。



「なんであたしの名前知ってんのよ」



「召喚獣の特に水龍の中では有名だぜあんた。メルガがあんたのことばっか自慢してるからな」



「あの子がねぇ。ま、当然よね!」



シュレイナが勝ち誇ったような感じで言った。



「とにかくな、召喚されちまったモンはしょうがねぇとして、早く俺に名前をつけてくれ」



名前かぁシュレイナはメルガだけど、どうしよう……。



「お前の能力値じゃあそう長くは居られないからな。早く決めてくれ!」



「え、そんなのいきなり言われても」



「おい、もう行っちまうぞ!」



水龍の姿が徐々にただの水に戻ろうとしていた。



「ええっと、じゃあ……あ、アシュロン!」



僕はとっさに以前ゲームでつけたキャラの名前を言ってしまった。



「アシュロンか、悪くねぇな。んじゃあな、悟」



そう言うとアシュロンは僕の手の中へ消えてしまった。



「は~とにかく、悟には初級呪文から教えるしかないわね」



シュレイナがまたため息をつきながら言った。



「いいんじゃねえか?悟にはそれを補う魔力があるだろ、それで一回戦は楽勝だよ」



「それもそうね、じゃあ今から悟に水と雷の初級呪文をあたしとクロードで5つずつ教えるからあんたも早く使えるように努力しなさいよ!?」



「うん、わかった」



こうして日が暮れるまで僕は10個の魔法を必死になって使いこなせるように何度も練習した。こんなになるまで何かをするなんて初めてだなぁ。すごく疲れた。



「大体こんなもんね、今日は帰って休みましょ。すぐ近くに支給された宿があるから、少し小さめだけどね」



そう言うとシュレイナは歩き始めた。



そんな中、悟たちがさっきまで居たところに黒い煙のようなものが現れ一人の少年の形になった。



『あの子が悟君ですか……なかなか面白い子だ。僕の計画にピッタリかもしれない、そしてもう一人もね……フフ』



そしてまた煙のように消えていったが悟たちは気付いてはいなかった。



~場面変わり悟たちの宿へ~



「さぁ付いたわよ!中に入って」



そこには木でできたログハウスのような宿があった。



「シュレイナ、この宿ってどうやってできてるの?」



「あぁこれ?多分グロッツ様の部下達が魔法で造ったんじゃない?『地』の中級魔法に地面から植物の壁を出す魔法があるから」



魔法ってこんなものまで造れるんだ、ホントに何でもできるんだなぁ。



ドアを開けると中もほとんど木でできており、机や椅子がありさらに奥の部屋へ行くとベッドまであった。そして窓際には……シュレイナの顔が描かれた絵?



「あ~おじいちゃんったらもぅ!ベッドはうれしいけどこういうものは置かないでよ!」



そういうとシュレイナはその絵をはがし丸めて捨ててしまった。



「相変わらずだなグロッツ様は」



「本っ当に毎年、ベッドがあるのはうれしいんだけど……絵はやめてって言ってるのに」



「愛されてるじゃねえかシュレイナ」



クロードが笑いながらシュレイナをからかっている。僕はベッドの上に座ると急に眠気が襲ってきた。



「ったくも~、あれ?悟……もう寝ちゃったのね」



「このまま寝かしといてやろうぜ。悟なりに頑張ったんだから」



「………そうね。明日はもっと過酷になると思うし。まぁ悟なら自前の魔力でどうにでもなるでしょ」



「それもそうだな。んじゃ明日の作戦でもたてるとするか」



「あたしもそっち行くわ……おやすみね、悟」



そういうとシュレイナは悟の体に布をかぶせて部屋を出て行った。

いろいろ詰め込みすぎましたね(汗)悟の召喚魔法に、新たな敵、グロッツ様の孫愛や(笑)シュレイナの優しい一面など。シュレイナは『ツンデレ』な設定にしてるんですが、どうでしょうか?次回はまた悟君がやってくれちゃいます!

感想待ってます!!

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