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ま、そうなるわな

「それじゃあ試しに、あたしが使える水の上級魔法を教えるわ」



「え、いきなり上級なんて無理だよ」



魔力がすごいのは分かったけど……まだ基本も分からないのに。



「何言ってんのよ!あんたの魔力はものすごいんだから、それを活かそうとは思わないの?」



「そうだけど~」



「じゃあまずあたしがやって見せるから、一回で覚えてね。結構体力使うんだから」



「わかった」



シュレイナは軽く深呼吸すると呪文を唱えた。



「大いなる水の下部よ『(なんじ)』その姿を神聖なる龍の姿に変えここに降臨せよ!水龍メルガ・ポセイドン!」



そう叫ぶとシュレイナの手のひらからさっきの僕のように大量の水がした。けどその水は徐々に形を変えていき、水が収まるとシュレイナの横には3メールほどの水の龍が現れた。



「呼んだかい?シュレイナ」



「しゃ、喋った!?」



「珍しくもないわよ。メルガ・ポセイドンってのはこの子の名前よ。あたしは『メルガ』って呼んでるけどね」



「敵はいないみたいだけど、どうして僕を呼んだんだい?」



「あたしの魔法をそこの悟に教えるためよ。もう戻っていいわよ」



メルガが僕のほうを見た。



「悟……人間か、ちょっとシュレイナ、悟と話があるからいいかな?」



「別に良いわよ?」



するとメルガがシュレイナを離れて僕のほうにやってきた。そして小さな声で



「おいコラ人間。シュレイナに手ぇ出そうとしたら容赦しないからな」



「は、はい!」



すごく怖い……シュレイナとの対応が違いすぎる。



「どうしたのよメルガ」



シュレイナが声をかけてくれた。



「なんでもないよシュレイナ、今戻るから」



そう言ってシュレイナのところへ戻ろうとする瞬間に僕の方をシュレイナからは見えないように思いっきり睨んできた。そしてシュレイナの手の中へ吸い込まれるように消えた。



「どうしたのよ悟。怖いものでも見たような顔して」



「べ、別に、なんとも無いよ!それよりシュレイナ。メルガっていつも暴れたりはしないの?」



「暴れる?あの子に限ってそれは無いわ。確かに闘うときは強いけど、あたしにはとっても従順よ。ペットみたいなモンよ」



「そ、そう」



(シュレイナは知らないんだ。ホントのメルガを………言わないでおこう)そう心に決めた。



「じゃあ悟、あんたもやってみなさい。あ、そうそう『降臨せよ』まででいいから。最初は召喚して契約を結びそいつの名前を決めるの」



「わかった、……ふぅ」



僕もシュレイナに習って深呼吸をしてから呪文を唱えた。



「お、大いなる水の下部よ『汝』その姿を神聖なる龍の姿に変えここに降臨せよ!」



そう叫ぶと、僕の手のひらからまた大量の水が出てきた。そして徐々にその姿を龍の形に変えていこうとしたそのとき。



バアァァァン!!



その水が弾けとび八方に散った。



「え!?何でよ?何で水龍がでないの?呪文はちゃんとあってたのに」



「いや、ちゃんと水龍なら出てるぞ。そこに」



うろたえるシュレイナにクロードが僕の手を指差して言った。そこを見てみると



「ふ~………ん?うわっでっか!何だよお前ら!?巨人に召喚されたのか?俺は」



手のひらサイズの小さい水龍がいた。



「・・・はい?」



僕とシュレイナの目が点になっているのがわかった。



「俺もついさっき、気付いたんだがなシュレイナ、悟には魔力はあるが他の能力値がかなり低い。つまりそれに応じた魔法じゃないとダメになるって事だ」



「って言うことは、いくら魔力が多くても強い魔法はできないって事?」



「ま、そうなるわな」



「「………はぁ~」」



シュレイナと僕は同時にため息がでた。



「おい!一体どうなってるんだよ!?説明しろ!」



そんな中小さい水龍だけが僕の手の上で叫んでいた。

やっぱり悟君はダメみたいでしたね。水龍やそのほかの召喚魔法たちにはいろいろ個性を入れてみたいと思います。またいろんな召喚魔法がでてくると思うのでお楽しみに!感想待ってます!!

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