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少しでも2人に近づきたい

少し歩いて僕らは町から離れた草原に着いた。



「よし、この辺でいいわね」



「シュレイナ……」



僕が早速質問しようとしたが。



「あ~ちょっと待って。いろいろ聞きたいことはあると思うんだけど、まずは改めて自己紹介ね。あたしの名前は『シュレイナ・ロベルト』もう分かってると思うけど、グロッツ様はあたしのおじいちゃんなの」



やっぱり、グロッツ様と同じ苗字。だからお金もいっぱい持ってるんだ。



「ついでに、得意な魔法は『風』属性よ。あんたを連れて会場に行ったときの魔法も風の力なの。他の属性も大体できるんだけど、今は水の魔法を中心に使えるようにしてるわ」



シュレイナが説明を終えると今度はクロードが話し始めた。



「んで、俺の名前は『クロード・アーチェス』シュレイナとは、まぁいとこみたいなもんだ。得意な魔法は『雷』だがあの風の魔法はシュレイナに教わったんだ」



一通り終えるとシュレイナが僕に向かった。



「それでさ、これからあたし達が悟に一つずつ魔法の力を分け与えるから。あんたは五属性のうち何の魔法がいい?」



僕は少し戸惑った、僕が魔法か……まったく実感がないや。でも慎重に選ばないと。



「一度決めたら、もう変えられないの?」



「え?そんな事は無い…っていうか、消せないけど追加はできるわ。他の三属性も全部与えることはできるけど、悟の体がもたないかもね。」



「体がもたない?」



「そう、もともと魔力を持たない人間に無理やり魔力を与えるんだ。体に少しだけだが負荷がかかるって事なんだよ」



そうか、シュレイナやクロードみたいに天界の人たちは魔力がもともとあったから、平気なんだ。



「と、言うことでどうするの?悟、とりあえずあたし達が一個ずつ魔力を与えるから選びなさい、二つ以降はある程度の耐性ができてからよ」



「うん、わかった。じゃあシュレイナからは水を、クロードからは雷を教わりたい」



僕は2人の得意な魔法を選んだ。少しでも2人に近づきたい。そんな気持ちがいつの間にかあった。



「わかったわ。じゃあまずあたしからいくわね。クロード、離れてて!」



シュレイナがそう言うとクロードは10メートルくらいその場から離れてシュレイナは僕の前に立ち両手を僕に向かって突き出した。



「シュレイナ!?」



「いくわよ!……すぅ」



シュレイナは軽く息を吸うと全身に力を入れた。



「ハアァァァァァァァア~!」



シュレイナが叫ぶと彼女の周りに青い光が出てきてそれは徐々に小さく丸くなっていく、やがてシュレイナの手元には青く光る玉ができた。それを僕の体の中に押し込んだ。



「うっ!」



体の中に何かが入ってくる感じだ。少し気分が悪くなった。



「ふぅ~これで悟は水の力を使えるようになったわ」



「え!?たったこれだけで、僕にも魔法が?」



「まだ早いわよ!まずは自分の手から水が出るのをイメージしなさい」



僕は言われたとおりにしてみた。すると手から蛇口をひねったように水が出た。



「おぉ~」



イメージをやめると自然と水は止まった。



「それが水の力よ。その力をよく理解し徐々に強く出したり弱く出したりして使いこなせてから魔法を教えるのよ」



「うん、わかった」



「おしっ、じゃあ次は俺だな。悟、いくぞ」



こうして、僕の中には水と雷の二つの属性が備わった。

悟がようやく魔法の力を手にしました。次回は悟がいろいろやってくれちゃいます。お楽しみに!感想待ってます!!

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