プロローグ
気が付けばそこは知らない場所だった。
草原の中、僕の後ろには大きい湖があった。
そして目の前には知らない2人組の男女。何か変な格好をしている。全身を紅く包むローブに背中には金の十字架が模様がある。
もう一人は蒼いローブで同じく背中に金の十字架の模様がある。
その二人の男女は歳は………18くらいだろうか。女性の方は金髪のポニーテールで赤いリボンをしていて目の色は透き通るような綺麗な緑色で肌は白かった。
男性の方は黒の短髪で赤い目をしていた。
しかしその目はやがて点になり呆けていた。そして女性の方がプルプル震えだし下を向きもう一人の男性へ話しかけた。
「さ~てクロード、あたしの質問に正確に答えてね」
「あ、あぁ」
クロードと呼ばれる男性は汗を流しながら答える。
「では質問その1。あたしたちが連れてくるべき子の名前は?」
「佐藤 龍一だ」
龍一!?何で龍一の名前が出てきたんだ?この人たちは一体……。
「そうね、じゃあ質問その2。この少年の名前は?」
僕のことだろうか?男性がこちらを覗き込むように見ると……
「荒川 悟だな」
「!!!!!」
何で!?僕の名前が……この人は僕の何を見たって言うんだ。
「そうね、じゃあ最後の質問ね。一度天界に連れて来られた子供はどうなるの?」
「そうだな……一度連れてきたら変更はできねぇな。勿論、人間界へ返す事も……」
天界?人間界?この人たちは何を言っているんだ。帰ることができない?そんな……僕はついさっきまで
学校に居たのに何でこんな所に
時は数時間前にさかのぼる僕が友達の龍一を見つけて声をかけようとした時だ。何も無い空間からいきなり手が伸びてきて僕は捕まり気が付けばここにいた。
初めての人もそうでない方もいるでしょうか?TSUKASAです。
魔法の世界のファンタジーです。弱気な主人公がどんどん強くなっていくところを見ていってください!感想待ってます!