ソーラレス
仏教の祖、仏陀が死後神格化された存在としてディセントへと現れ、統治する様になった荘厳な国。
神格化された際に軸の世界セスティアの神の存在しない世界という理を外れ、高次元の存在が、神が物質的に存在するディセントへと移した。
信仰を守り、魔物という存在に対抗するべく五戒を犯した人間に焼き付けるというシステムを作り出した。
人々はみな仏教徒で、熱心な信仰をしている。
犯罪を犯すとその都市を治める菩薩の前に連れていかれ、仏の慈悲のもとに強制的に浄化される。
高僧と呼ばれる伝道師がおり、その者たちは仏の神通力を持ち、人々を導く存在となっている。
また、高僧の中には他国で布教に励むものもあり、その高僧は死後菩薩になるといわれている。
社会主義国家で、皆与えられた役目を果たし、その対価として不自由ない生活を送る。
決められた人生と、決められた生活を送り、繁栄や衰退とは無縁。
しかし、殺人など五戒に反する神通力をもってしても浄化できない罪があった場合。
そのものは地下に幽閉され、死の瞬間まで人々に沸く負の感情をその身に焼き付けられる。
神通力で浄化した罪。
それは、どこかに消えるのではなく、どうしようもない罪人に、苦痛という形で流れていく。
人々の幸せは、ごく少数の大罪人の叫びによって、守られているのだ。
他国では罪が浄化されるという事だけが伝わっており、沢山罪を重ねてから向かおうという新興宗教が存在する。
仏や菩薩によって破門された人間は仏の加護を受けられず、浄化されていた負の思念を抑えられずにほとんどの人間が魔物と化し始める。
ソーラレスの人間は仏、菩薩によって負の思念を浄化されているため魔物が生まれるまでの許容量が少なく、尚且つ仏や菩薩による干渉が行われている為それが普通の魔物にならず、その身を魔物に変貌させてしまう。
それらの総称を餓鬼と言い、ソーラレスでは破門された者の末路として恐れられている。
破門される理由は多種あるが、与えられた役割をこなせない、こなさない事によって不要として破門される事が多い。
また、信仰に疑念を持った者は容赦なく破門され、更に浄化していた人間の負の思念を押し付けられる為、魔物化が早く強力な魔物になりやすい。