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15/19

15.絆創膏!

「誰だ?」

「十三倶楽部」


 タクト達の前方五十メートルくらいのところに、突如として爆発が起こった。

 そして、その爆炎の中から、十三人の若い女性達が姿を現した。

 コイツ等が十三倶楽部である。



 ただ、彼女達の服装……いや、これは服装とは言えない。

 乳首と陰部を、絆創膏を張って隠しただけと言う、非常に危ない格好をしていた。

 しかも、顔もスタイルも中々ものモノ。


 これにはタクトの下半身も、節操なく反応する。

 さすがに、昨夜、一回自己処理した程度では対抗できないレベルだ。



 アルカがタクトの頬をつねった。

 この時、アルカは、思い切り頬を膨らませていた。


「ナニを見惚れているんですか?」

「べ……別に見惚れてなんかは……」

「じゃあ、何でタクトさんのタクトが反応しているんですか?」

「いや、これは、さすがに……」


 この時、タクトは、しっかり……いや、ギンギンにテントを張っていた。

 これでは言い訳できない。



「私にキチンと()()を見せてくれるんですよね? この中のモノは、私が予約したんですから!」


 そう言いながら、タクトのテントをアルカは指さしていた。


「わ……分かった」

「だったら、さっきの六ハラを相手した時みたいなんじゃなくて、もっと魔力を解放してください。あの時は、十分の一も実力を出していなかったでしょう?」



 完全にバレバレであった。

 ただ、アルカは、タクトの実力を何処まで把握しているのだろうか?

 少なくとも、タクトはアルカに全力を見せていない。


 それに、六ハラを倒した時の魔力だって、今までアルカの前で見せて来た魔力強度と天と地ほどの差がある訳ではない。

 何故、あれが十分の一未満と分かるのか、タクトは疑問に思った。



 ただ、今は、そんなことをゆっくり考えている暇はない。

 タクトは、

「ファイヤーランス、連射!」

 魔力を本当の『十分の一程度』に引き上げてファイヤーランスを十三発、撃ち込んだ。

 十三倶楽部の人数分である。


 ただ、いくら魔力強度をセーブしているとは言え、魔王の全力の五分の一に匹敵する魔力量である。

 一般論からすれば、かなりの強度だ。


 十三倶楽部達は、このファイヤーランスで身体を打ち抜かれて全滅した。

 タクトの、あっと言う間の勝利だった。



 しかし、タクトとしては、

「(もうちょっと、あの姿を見て堪能したかったな)」

 サッサと倒してしまったのは勿体ないと感じていた。


 とは言え、今夜のおかずは決まった。

 十三倶楽部と脳内14P……の一人Hにしよう……とタクトは思っていた。



 ただ、こんなタクトの邪な考えをアルカは見抜いていた。

 またもや、彼女の頬が膨らんで来た。

 もはや、パンパンである。


「ナニを考えているんですか?」

「いや、別に……」

「おかずなら私にしてください」

「えっ?」

「そのまま主食(本番)にしていただいても構いません!」

「はっ?」



 さすがに主食にしてはマズい。

 タクトは、

「まだダメです!」

 と拒否したが、アルカは、

「まだと言うことは、昨日の約束は、いずれキチンと守ってくれるってことですね?」

 と言いながら、表情は、さっきまでとは打って変わって喜びの笑顔……と言うか、締まりのない笑顔に変わっていた。



 しかし、アルカはアルコルの方を振り返ると、急にマジメモードになった。

 厳密には、マジな表情を取り繕っていただけなのだが……。


「それからアルコル」

「は……はい!」

「六ハラは全滅しました。なので、もう同行は許可しません」

「わ……分かりました。こ……今回は、お世話になりました。では、アルカ様。これで、失礼します」


 そう言うとアルコルは、タクト達が目指す方向とは逆のラーウンコパティー方面に向けて、まるで逃げるように走り出した。

 ただ、その時のアルコルの表情は、アルカを心底恐れているかのようにも見えた。

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