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47話 謎の光

 ダンジョンの壁をぶち抜いた先にあった謎の真っ暗な空間を私たちは拾った水晶で照らしながら進んでいる。


 私はどこに向かって進んでいるのかは分からない。2人について行ってるだけだ。

 ことりさんが言うにはこの先に少し光っている場所があって、そこに向かっているらしいけど、私には遠すぎて何も見えないし、そこに向かう理由も分からない。

 だけど、1人で置いてかれるのは嫌だからついていくしかないのだ。







 それから黙々と進み続け、私たちは光っている場所に辿り着いた。


「これって魔法陣ですよね?」


「そうだと思うけど、どうしてこんなところに魔法陣なんてあるんだろう?」


 見た目はどっからどう見ても魔法陣。

 直径は1mくらい。

 光っているってことはたぶん発動? 起動? してはいるんだと思う。


「とりあえず誰か魔法陣の上に乗ってみない?」


「乗った瞬間爆発するかもしれないよ? それでもいいなら涼っちが乗ってみてよ」


「ひぇっっ…………遠慮しときます………………」


 涼っちは少しだけ魔法陣から離れた。

 爆発は誰だって怖いし、誰だって死ぬ。

 涼っちが影で本気のガードをしていてもたぶん死ぬ。


「それならまずは物で試してみるのはどうですか? 人じゃないと反応しないとかはあるかもしれませんが」


 どうして試す前提で話が進んでいるのかはよく分からないけど、もので試すのは私も賛成だよ。

 引き返すのが1番いいんだろうけど、そんなこと言っても引き返してくれるはずがない。特に涼っち。


「なら私が試してみるね!」


 私は【アイテムポーチ】から【氷結の剣】の折れた刃先を取り出して魔法陣の中心に目掛けて投げる。

 投げた刃先はくるくると回り、魔法陣の中心に突き刺さった。


 次の瞬間、魔法陣の光が強くなったと思ったら、中心突き刺さっていた刃先が消えていた。


「消えたね……」


「消えましたね……」


「今の光、なんか見覚えあるような気がするんだけど、なんの光だっけ……?」


 見覚え?


 見覚えがある光…………


 ものが一瞬で消える光…………




「転移する時の光も確かこんな感じの光だった覚えがあります」


「それだ! その光だよ! ことりんやるね!」


「涼花さんのヒントがあったから分かっただけですよ」


 褒められた涼っちはにこにこしている。

 涼っちは褒めたら伸びるタイプだ。


「謎の光が転移陣だって分かったことだし、そろそろ戻ろうよ」


 ふー、これでようやくダンジョン攻略を再会できるよ。


「戻る? 転移陣目の前にして戻るとかありえないでしょ普通!」


 ふぁっ!?

 この人何言ってるの!? 頭打ったの!?


「ありえないのは涼っちの方だよ!? どこに繋がってるかも分からない転移陣に乗るのは危険すぎるって! それに学校遅れるよ!」


「それはそうだけど、ほかりんはこの転移陣の先に何があるか気にならないの?」


「気にならないよ! それよりも命の方が大事だから!」


 好奇心旺盛なのはいいことかもしれないけど、こんな賭けみたいなことをするのはよくない。

 転移した先にモンスターがいっぱいいました、とかだったらシャレにならない。

 普通に死ぬ。

 命は大事にだよ!


「もしかしたらだけどさ。妹ちゃんの呪いに繋がる手がかりとかがあるかもしれないよ?」


 涼っちにそう言われた私は少し考えてみた。


 呪いについての手がかり!?

 確かにあるかもしれない。

 でも確率的にはめちゃくちゃ低いと思う。

 けど、可能性は0じゃない。

 可能性が0じゃないなら私は諦めないって決めたんだ!


「それなら私は行ってもいいよ。ことりさんはどうする?」


「私はことねさんについて行くって決めているので、もちろん行きますよ!」


 結局3人とも行くことになった。

 まあ1人だけ残るのはそれはそれで危ないけどね。


「魔法陣に乗る前に2人とも手繋ぐよ。そうしないと転移先にモンスターの群れがいたりしたら詰むからね」


「ほかりんがフラグ立てたー」


「そんなこと言わないでいいから早く手繋ぐよ!」


 私が急かすと涼っちは手を前に出したので、私はそれを右手で掴む。

 ことりさんのとはそんなことを話している間にもう繋いでいる。


「ほかりん、ことりん、準備はいい?」


「いいよ!」 「いいですよ!」


「それじゃあ、行くよ! 3、2、1……!」


 涼っちの合図で私たちは転移陣に飛び乗った。


 あれ、私ちょっと浮かんでるけど、乗ってる判定されてるよね? 大丈夫だよね? とか思っていたら光に包まれ、視界が切り替わった。

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