39話 目指せクエストクリア2
謎回……
全種類討伐のクエストクリアを目指して1周目。
私たちはとりあえず3階層に繋がる階段が見えるところまで進んだ。
もちろん手を繋いでだ。
だけど、ずっと手を繋いでいたらグールが出てきてくれないので、階段の少し手前で手を離して、涼っちにグールを呼び出してもらうことにした。
手を離して涼っちが適当に歩き回るとうめき声みたいな声を発しながらのそのそと3体のグールが出てきた。
「ていっ!」
私は出てきたグールたちを【ソウルイーター】で横向きに真っ二つにする。
なかなかの切れ味だね!
……とか思ったけど、こいつら腐ってるから豆腐みたいに柔らかいんだった。
「とりあえずこれでグールの討伐は完了で残りは4種類だね!」
「それは分かったからほかりん早く行くよ!」
涼っちが急かしてきて、急にどうしたのかなと思ったら新しいグールがどんどん湧いてきていた。
「みんな走れーーーー!!!!」
私たちは急いで3階層に逃げた。
3階層に逃げ込んだ私たちは手を離して、モンスタートラップを探しながら進んでいく。
探すと言っても、骨のダンジョンのモンスタートラップは砂に埋もれていて目視では見つけられない。
だから、見つけるには運良く踏むしかないのだ。
…………モンスタートラップを運良く踏むってなんか矛盾してない?
まあいいや、とりあえず進もう……
『ダンジョンクリア報酬:【治癒ポーション(小)】』
『1分後、ダンジョン入口に転移します』
モンスタートラップを踏むことなくダンジョンをクリアしちゃったよ……
でも、階層の隅から隅まで探しているわけじゃないから仕方ないよね……?
2周目。
今度もさっきと同じようにグールを倒して、3階層からモンスタートラップ探しだ。
3階層は無し。
4、5、6、7階層も無し。
そして雲行きが怪しくなってきた8階層。
――カチッ!
「やっときたぁ……」
涼っちが大きなため息をついてそう言った。
「まだ2周目だからやっとって程じゃない気が……」
「きっと私たちの運が良かったんですよ!」
さっきからずっと言ってるけど、普通の人からしたらモンスタートラップを踏むのは運が悪いことなんだよなぁ……
そんなことを思いながら私は【ソウルイーター】を構えて準備をする。
ちなみに【ソウルイーター】だったら私でもスケルトンを倒すことができることを道中のスケルトンで確認済みだよ!
モンスタートラップを踏んでから数秒後、私たちの周りに出現した魔法陣から大量のスケルトンがどんどんと出てきた。
あとはここにあいつがいれば――
「ことりさん、リッチいる?」
私は視力的に奥の方にいるリッチは見えないので、私よりも視力が高いことりさんに確認する。
「えっと…………リッチは見当たらないです……!」
「嘘!?」
「ほんとです! リッチのリの字も見当たりません!」
くそー、リッチがいなかったら意味がないのにぃ!
リッチいないモンスタートラップなんて、餅の部分がない月見大福と一緒だよ! 最悪だよ!
「2人ともどうする? リッチいないから無視して進むっていうのもありだけど……」
「えっ? どうして無視するの? こんなに沢山も経験値がいるんだよ? 倒すしかないよね?」
「そうですよ! 倒さなかったらせっかく出てきてくれたスケルトンたちに失礼ですよ!」
「えぇ…………」
涼っちは倒すって言うと思ってたけど、ことりさんまでそんなこと言うとは思ってなかったよ。
というかことりさんが言ってることの意味が分からないんだけど……
この後、私は少しめんどくさいなぁと思いながらスケルトンたちを蹴散らした。レベルもしっかりと上がったよ。
3周目。
昼ご飯を食べたり、魔石を換金したりしていたので2周目からだいぶ時間が経ってしまった。
でも昼ご飯を食べなかったら力が出ないし、魔石を持ちっぱなしだったら重たいし、仕方がないことだよ。
ここから急げばなんとか取り返せるはずし頑張ろう!
前回、前々回同様、グールを倒して3階層に逃げ込み、そこからモンスタートラップを探しながら進んでいく。
慣れてきたからここまでの時間はかなり短縮できたはず。
あとはここからも急ぎめにしてできるだけ短縮するよ!
3階層は何も無し。
4階層も同じく何も無し。
5階層は暗かったけど、特に何も無し。
6階層は隠し部屋があると思うけど、そんなところに寄ってる時間もなければ、そんなところに捨てる命もないのでスルーする。
そして、7、8、9と何も無しで10階層。
『ダンジョンクリア報酬:【治癒ポーション(小)】』
『1分後、ダンジョン入口に転移します』
結局モンスタートラップは見つからなかった。
けど私は、私たちはこんなところで諦めないよ!
4周目。
いつも通りグールを倒して3階層に逃げ込んだ。
ここからは地獄のモンスタートラップ探しだ。
ダンジョンに1つだけしかないけど、絶対にあるから根気よく探せば見つかるはず。
なんてことを思いながら3階層を歩いていたら聞きなれたカチッ! という音がなった。
「今度こそ!」
「リッチよ!」
「来てください!」
私たちは心からそう願った。
だけど、リッチはいなかった。
イライラがマックスに達していた涼っちはスケルトンたちを粉々にしてからダンジョンをクリアした。
そろそろ来てくれないと私もイライラがマックスになるよ……
5周目。
外がだんだんと暗くなって来ていたので今日はこれで最後。
最後くらい来てほしいけど、こういうのは願ったら絶対に来ないやつだから願わないことにした。
グールをボコボコにして3階層に移動。
もう慣れすぎて動きがプロみたいになってきた。
これで今日から私たちは骨のダンジョンのプロだよ!
とまあそんなことはさておき、モンスタートラップを探しながら進んでいく。
3、4、5、……………………9、10……
『1分後、ダンジョン入口に転移します』
「「「………………」」」
この後、家に帰った私たちはやけ食いした。
スピード感を出そうとしたらこうなってしまった。反省はしていない(反省してます)




