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37話 朗報

 3人で気分良く「「「おー!」」」って言ったけど、リッチのせいで私と涼っちは疲れているので、あんまり戦いたくない。

 というわけで、私たち3人は仲良く手を繋ぎ、スケルトンたちと戦わないようにしてボス部屋に向かうことにした。

 やっぱり平和が一番だ。


 ボス部屋に向かっている途中、ステータスの確認をしたり、さっき手に入れたばかりの【ソウルイーター】を鑑定したり、アイスを食べたりした。


 私はレベルが7上がって79に、涼っちは20上がって46、ことりさんは11上がって70になっていた。


「レベルを上げたいのならモンスタートラップだよ!」なんてこと言ったら固有スキルを持ってない人たちに怒られる気しかしないので言わない、じゃなくて言えない。

 でも、そんなことを言いたくなってしまうくらい経験値効率が良い!

 良いなんてレベルじゃないくらい良い!


 涼っちなんて1回のモンスタートラップでレベルが20も上がったんだよ、20も!

 まあレベル26で骨のダンジョンに行きたいとか言う頭のネジが外れてる人なんて普通はいないと思うけどね。

 涼っちはくれいじーなのさ、くれいじー。

 あ、これも言ったらダメなやつだ……


 そしてそして、次はお待ちかね? の【ソウルイーター】。

 いきかりだけど、鑑定結果をどんっ!


 ――――――――――――――――――――――――

【ソウルイーター】:魂を刈り取ることができると言われている鎌。与えたダメージの5%のHPを吸収し、10%の魔力を吸収する。また、背後からの攻撃でダメージが上がる。

――――――――――――――――――――――――


 HP吸収に魔力吸収。

 そして、背後からのダメージアップがついて、なんとお値段タダ!

 ことりさんが太っ腹すぎるよ!

 やっぱり持つべきは【ソウルイーター】をくれる友だちだね!


 もちろん効果もさることながら、中学二年生なら誰もが欲しくなってしまうこのデザイン。まあ私は高校一年生だけどね!

 でも、背が小さいから中学二年生に見えないこともない。

 だから許して!


 そんなことはどうでもいいとして、私はもっと【ソウルイーター】の良さを語りたい。


 まずは今言っていたデザインだ。

 湾曲している漆黒の刃は自分の顔が映るくらいピカピカに磨かれていて、1mくらいある持ち手の部分は真っ直ぐではなく、少しくねくねしている。

 THE死神の鎌って感じ。


 刃の材質は金属だと思うけど、何の金属かは不明。

 持ち手の部分は木だけど、地球に生えている木ではなさそう。

 絶対とは言えないけど、そんな気がする。

 他にも小さい魔石のような綺麗な装飾とか、なんか模様? みたいのとか、色々語りたいけど、残念ながらもう語れない。

 その理由はボス部屋に着いてしまったからだ。



 ボスは繋いでいる手を離してから5秒以内にことりさんが倒していたので、気づかれることなく終わった。

 これならまだリッチの方が強かったよ。

 もしかしたら、骨のダンジョンの真のボスはリッチだったのかも。


 ボス戦が終わった私たちは魔石を拾って報酬部屋に向かった。



『ダンジョン初クリア 報酬:【ボーンロッド】』


『ダンジョンクリア報酬:【治癒ポーション(小)】』


『ダンジョンクエストのクリアを確認』


『規定数討伐 クリア報酬:【けむり玉】』


『パーティ クリア報酬:【治癒ポーション(大)】』


『1分後、ダンジョン入口に転移します』



【ボーンロッド】は涼っちので、【けむり玉】も涼っちの。

 そして【治癒ポーション(大)】も涼っちのだ。

 私とことりさんのは【治癒ポーション(小)】だけ。

 初回じゃない時の報酬の少なさが悲しい。

 でも今日は【ソウルイーター】が手に入ったから許してあげよう。

 次来た時は他のクエストもクリアしたいね!


 それから、地上に戻った私たちは魔石を換金してから急いで家に帰った。

 気絶していたせいで、外はもう真っ暗だからね。

 早くお風呂に入って、ご飯食べて、寝たいよ。


 家に着いて速攻でお風呂(涼っちと一緒)を済ませた私は夜ご飯(涼っちと一緒)を作った。

 今日だけで1ヶ月分くらいの涼っち成分を摂取した気がするよ。疲れたぁ……


 夜ご飯を食べている時、涼っちのスマホにLEINが届いた。

 私が送ったわけでも、ことりさんが送ったわけでもない。


「涼っちって友だちいるの?」


「東京湾に沈めるよ?」


「ごめんなさい…………というかどうして東京湾? 遠いよ?」


「すぐに思いついたのが東京湾だっただけ……あっ、ママからだ。なになに、琴奈ちゃんは10月1日に退院。だって」


 嘘!!? 退院!?


「みしてみしてみしてみして!!」


 私はそう言って涼っちのスマホを奪った。

 涼っちのお母さんからのLEINを見ると、他にも治癒ポーションを飲んだおかげで退院の日が早くなったとかが書いてあった。


「ちょっ、ほかりん返せぇーー!!」


「はーい!」


 私はテーブルにスマホを置いて、また夜ご飯を食べ始める。

 あと1ヶ月後に琴奈が家に…………


「さいこーすぎる!!」


 私は念話ではなく、声に出してそう言った。

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