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34話 リッチ

「はあっ!」


 涼っちはシャドウハンマーを一振り。

 それだけで5体ものスケルトンが粉々になった。

 そのスケルトンの中にはゴールデンも混ざっていたけど、他のスケルトンと同様で粉々になっていた。


 何回も言うけど、スケルトンたちが弱いんじゃなくて影操作が強すぎるだけだ。

 ゴールデンですら一撃ってほんとバケモノすぎるよ。


「私たちが手伝えること無さそうだね……」


「そ、そうですね……今手伝いに行っても邪魔になりそうですね……」


 ことりさんの言う通りだ。

 ことりさんならまだ大丈夫だと思うけど、私が手伝いに行ったら涼っちの攻撃に巻き込まれる未来しか見えない。

 あんなハンマーで殴られたら軽く10回くらいは死ねる……


 それに、スケルトンの数も残りちょっとだけになってきたし、この調子なら魔力が無くなる心配も必要なさそう。


「あのスケルトンは何でしょうか?」


「あのスケルトンってどの?」


「あれです、あれ!」


 ことりさんが慌てた様子で指さす先には黒いローブを着ていて、死神の鎌みたいなのを持っているスケルトンがいた。

 1体だけ他のスケルトンよりも奥の方にいたから言われるまで気づかなかった。


 ローブを着たスケルトンは涼っちに攻撃しようとするわけでもなく、鎌を構えてじっとしている。

 どうしてじっとしているのかは分からないけど、とりあえずあの鎌がカッコイイことは分かった。


「あの鎌、ほしい……」


 心の声が漏れてしまった。念話で。


「なら私が鎌を奪って倒してきましょうか? 奥の方にいるので、涼花さんの邪魔にもならないはずですよ」


「大丈夫だよことりさん、待っていたら涼っちが倒してくれるはずだし、奪ってもドロップするかどうかは運だから……」


「そうでしたね! すっかり忘れてました!」


 奪おうが奪わなかろうがドロップする時はする、しない時はしない。

 ゴブリンナイトのようにほとんどドロップしないモンスターも入れば、100%の確率でドロップするモンスターもいる。

 そんなモンスターと戦ったことはまだないけど、いるってアプリに書いてあったよ。

 名前は忘れたけどね。




 それから、涼っちは順調にスケルトンを砕いていき、残りはホースが2体とゴールデンが1体、そしてローブを着ているのが1体になった。


「待っているだけって言うのも暇だし、あのローブを着ているのを鑑定してみよー! 鑑定っ!」


 ――――――――――――――――――――――――

 リッチ

 状態:正常

 HP:198

 攻撃力:239

 防御力:483

 スキル:「怨念」

 装備:【リッチのローブ】【ソウルイーター】

 ――――――――――――――――――――――――


 名前はリッチでスキルは怨念。

 着ているローブは【リッチのローブ】というそのまんまの名前で、持っている鎌は【ソウルイーター】というカッコイイ名前らしい。

【ソウルイーター】とか響きが良い! 最高! ほしい!


「でもー、それはさておきスキルも鑑定しないとね」


 ということでスキルも鑑定してみる。


 ――――――――――――――――――――――――

「怨念」

 効果:倒された仲間の数に比例して、半径100m以内にいる者のステータスを低下させ、魔力を減少させる。(ステータスは1より低くはならない)

 ――――――――――――――――――――――――


「ふぁっ!!?」


 スキルの効果を見た瞬間、驚きすぎて変な声が出てしまった。


 このスキルはモンスタートラップとの相性が良すぎる。

 というかモンスタートラップが無かったら使い物にならないスキルだ。

 比例の割合がどれだけかは分からないけど、もう50体以上はスケルトンを倒しているからかなりステータスが下がるはず。

 たぶん1まで下がる気がする。


 だけど、それよりもやばいのが魔力を減少させるという効果だ。

 私もことりさんもさっき魔法を使ったばかりだから、ほとんど魔力が残っていないし、涼っちも戦いっぱなしだから残りちょっとしかないと思う。

 そんな状況の時に魔力を減少されたら絶対魔力切れになってしまう。

 魔力切れになったら貧血の時と似たような状態になり、最悪の場合だと意識が無くなってしまうかもしれない。

 そうなってしまったら私たちに勝ち目はない。

 だったら今できることは1つだけ。


「涼っち! そいつらを倒すのは後でいいから、先に奥にいる黒いローブを着ているやつを倒して!」


「分かったけど、後でちゃんと理由を説明してね!」


 そう言った涼っちは影で即席の足場を作り、スケルトンたちの上を飛び越えてリッチの所に全速力で向かう。

 そして、その勢いのままリッチの頭にシャドウハンマーを振り下ろす。


 ――キンッ!!


 リッチはシャドウハンマーを【ソールイーター】で弾き、後ろにフワッと移動して距離を取った。

 実はリッチはスケルトンと同じような見た目だけど、足が無くてほんのり浮いている。


「ケケケケケケケ!」


 後ろ移動したリッチは金切り声を上げて笑い、鎌を前に突き出した。

 そして、次の瞬間、鎌の先から黒いモヤのような物が発生し、一瞬で通路を埋めつくした。


「これがリッチのスキ…………………………」


 黒いモヤが体に触れた瞬間、全身の力が抜けて意識が薄れていった。

リッチの魔石は高い。richだからね……

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